GEMS COMPANY、初ライブ「Magic Box」レポート 宝箱から飛び出した彼女たちの生々しさに感動

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12人の女性バーチャルアイドルグループ・GEMS COMPANY(ジェムズカンパニー、通称「ジェムカン」)は28〜30日、神奈川県横浜市にあるDMM VR THEATERにて初のワンマンライブ「Magic Box」を開催した。3日で5公演を行い、5つあるグループ内ユニットが入れ替わりでMCを担当する(つまり毎回MCパートの内容が変わる)という豪華な構成で集まったファンを熱狂させていた。

28日、珠根(たまね)うたちゃん・星菜日向夏(ほしなひなか)ちゃんの2人からなる「うたひな」がMCを務めた初演を取材したので写真を中心にレポートしていこう。

 

DMM VR THEATER。

 

各方面のプロが支える新世代のアイドル

GEMS COMPANYは、「ドラゴンクエストXI」や「ニーア」シリーズで知られるスクウェア・エニックスの齊藤陽介氏がプロデューサーを務めるグループだ。事務所としては「でんぱ組.inc」らをかかえるディアステージに所属し、楽曲は「アイカツ!」シリーズなどに曲を提供してきたMONACA、映像は「ドラゴンクエストXI」や「エースコンバット7」などを制作するILCAがそれぞれ担当と、この布陣だけでもかなり豪華なことがわかる。

最初に活動を始めたのは珠根うたちゃんで、当初はどこの所属か明かさずに、2018年4月からYouTubeやTwitterに投稿していた。あまりに可愛いモデルと光の表現の美しさに当時、「謎の技術力」と話題になっていたことを覚えているVTuberファンもいるだろう。その後、10人が別々にネットへの投稿を始め、その途中でお互いが出会ってコラボするようになり、8月にGEMS COMPANYというグループ名が明らかになった。

10月には、「うたひな」の2人がグループ初となるオリジナル楽曲「オンリー・マイ・フレンド」を披露。PANORAでも当時の2人をインタビューし、ジョジョやBLが好きという素顔を明らかにした。

 

 

 
さらに10月末、オーディションを経て12人目のメンバー・桃丸ねくとちゃんが加入。奈日抽ねねちゃん・有栖川レイカちゃんの「ERINGIBEAM.」による「しゃかりきマイライフ!」、音羽雫ちゃん、城乃柚希ちゃん、長谷みことちゃんの「citross」による「メッセージ」、一文字マヤちゃん、赤羽ユキノちゃん、花菱撫子ちゃんの「MATULIP」による「DESIGNED LOVE」、水科葵ちゃん、桃丸ねくとちゃんの「fulfill」による「形而境界のモノローグ」──と、怒涛のユニット結成&新曲ラッシュとなる。

 

 

 

 

 
さらに今年4月には12人全員が出演する「JAM GEM JUMP!!!」を発表し、ニコニコ超会議のステージに全員出演して披露するなど、活動の場をぐいぐい広げてきた。その間、カップ入り即席麺「MARUCHAN QTTA」(クッタ)とのコラボもありましたね……。

 

 
グループ発表から約11ヵ月かけてオリジナル曲などを準備してきてからのワンマンライブなわけで、ファンにとっては待ち望んでいた瞬間だったに違いない。

 

怒涛の一時間半を写真で一挙にお届け!

 

1曲目は「JAM GEM JUMP!!!」でいきなり12人が登場。

 

「みんないくよせーので JAM GEM JUMP!!!」に合わせて飛ぶ全員。

 

フォーメーションもバッチリ。

 

横に12人並んだときの迫力は圧巻でした。

 

DMM VR THEATERの特徴でもありますが、ステージの照明が連動して演者に当たって色が変わるという仕組みで、よりリアルさが増していました。

 

1曲目のあとは「うたひな」の2人が現れて、「60秒でわかるユニット紹介チャレンジ」のMCコーナー。うたちゃん・日向夏ちゃんがそれぞれ持ち時間30秒で、ジェムカンの5ユニットをそれぞれ紹介するという企画になります。

 

時間がないので当然早口になる二人。そして時間ぴったりに紹介を終わらせる神タイムキープ能力を見せて「ドヤる」日向夏ちゃん。2人から各メンバーがどう見えているのかがわかって、とても興味深いコーナーでした。

 

続けては、「ERINGIBEAM.」による「しゃかりきマイライフ!」。

 

後ろから光が当たる表現がとても美しく印象的。

 

全然関係ないですが、ねねちゃんといえば、写真の怒り眉笑顔がとてもよいですよね?(よね?)

 

さらに「citross」による「メッセージ」。ちなみにどの楽曲も、始まる前に暗闇の中、舞台袖から出演者が歩いて出てくる演出が入るのがとてもドキドキします。

 

ネットで繰り返し見ていたMVと同じ衣装のまま、「推し」が美しい照明に包まれて眼の前で歌って踊ってくれる──。それだけでもファンにとっては至福の時間だったのではないでしょうか。

 

ステージサイドには2枚の大きなスクリーンを用意し、曲に合わせたイメージ映像や出演者のアップを映し出してライブを盛り上げていました。

 

2回目のMCパートは、Twitterで事前に募集していた「うたひなに言って欲しいセリフ選手権」。その場で観客から言い方を募り、それっぽくセリフを読み上げるという企画で、例えば、うたちゃんが「軍曹」、日向夏ちゃんが「オタク」といった具合でした。

 

「『相合傘』を使った雨の日でもルンルンでいられる台詞をアドリブでお願いします」というお題では、日向夏ちゃんが怪しいおじさんを演じて「一緒にファミレス行かない?」と謎のアドリブでうたちゃんを誘い、会場を大いに笑わせていました。

 

再び歌パートに戻り、なんと「うたひな」による「残酷な天使のテーゼ」カバーというサプライズ!

 

2人の歌声が意外(失礼!)とアップテンポな曲調とマッチしてめちゃくちゃアガる! そういえば、うたひなの2人でも投稿していたりと、ジェムカンといえば一時期、全員がカラオケ動画を盛んに投稿してましたね。

 

背景もエヴァ風に合わせていたりと凝ってました。

 

続けては「MATULIP」による「DESIGNED LOVE」。

 

ステージに当たるほのかな光がアダルティーな雰囲気をマシマシにして引き込まれます。

 

DMM VR THEATERは、この記事の下方にあるような巨大スクリーンいっぱいにCGを映し出す派手な演出も可能なわけですが、今回は本当に彼女たちがそこに居ると感じられるリアルよりの見せ方でした。

 

さらに「fulfill」による「形而境界のモノローグ」。ステージ登場時、暗闇の中で光る衣装が舞台袖から現れて、中央で止まる様子を見て客席からどよめきが起こります。

 

そんなアミアミなスカートがとても可愛いです。

 

背景もMVに合わせた未来的な演出でした。

 
ここでMCを挟んでからラスト2曲に突入する。うたちゃんが「緊張してたけど、みんなが笑顔で『オイ!オイ!』ってやってくれるのが嬉しくて、緊張とかどっか行っちゃったよね」と話を振ると、日向夏ちゃんが「最初この会場を見たときに埋まるのかと不満……不満じゃない不安も感じたけど、みんなのこの景色を見れて感動」と返して会場を沸かせていた。

さらに日向夏ちゃんが「本当にみんながいてこのライブは完成する。ずっと日向ちゃんはTwitterで『伝説の幕開けだ!』とか言ってたけど、少し不安もあったし、大丈夫かなとも思っていた。でもこうしてみんなに伝える場もあって……。みんな楽しんでくれましたか?」と呼びかけると、客席から「イエーイ!!」と大きな歓声が上がり、「これだけで今日は安らかに逝けそう……」とつなげて笑いを誘っていた。

 

水科葵ちゃんが、舞台「君死ニタマフ事ナカレ 零_改」のテーマ曲として歌唱・作詞を担当した「鮮紅の花」を熱唱。

 

普段は青いネコミミが赤くなっていた時点で「臨戦態勢」な彼女の気持ちが伝わってきてエモい……!

 

銃声のシーンではフラッシュ(雷?)が当たるという非常に印象的な演出でした。

 

最後は「うたひな」の「オンリー・マイ・フレンド」。時に目線を合わせたりと息ぴったりな2人の姿があまりに素敵だったので、写真多めでお送りします。

 
歌い終わった後に、客席からアンコールの声が上がり、再びMCの2人が最後の挨拶のために現れる。

「私たち『うたひな』はGEMS COMPANYの中でも最初にできたユニットだったので、正直プレッシャーでしたし、みんな来てくれるかなという不安もありました。でも『うーたま』という相棒、メンバー、スタッフさん、この会場にいるみんな、これなくても『がんばって』って行ってくれたみんなに支えてもらって、ライブ初日を楽しく迎えら得ました。そしてみんなの笑顔を見て、またライブがしたいなと、もっともっと頑張ろうと、ジェムカンはもっともっと進んでいかないとと思いました」(日向夏ちゃん)

「初めてのライブで正直、フリを間違えちゃわないかなとか、うたは当日遅刻しないかなとか、たくさん不安もあったのですが、そんな心配いらないぐらいとっても楽しくて、盛り上がってくれて本当によかったです。SNSでいつも応援してくれるみんなに、こうして生で会えるのが本当に嬉しくて、またみんなに直接感謝の気持ちを伝えたいので、GEMS COMPANY、次のライブもできるようにまだまだこれからも頑張ります。また会いにきてください」(うたちゃん)

 

本当のラストは、ユニット衣装による「JAM GEM JUMP!!!」。きちっと決めるいつもとは違って歌い方をくずしており、まさにライブのアンコールでしか味わえない体験だと感じました。

 

このユキノくんが一番高く飛んでるのと、マヤたその上半身がめちゃめちゃ整ってるの、「らしく」てとてもよくないでしょうか?

 

「宝箱にしまっちゃもったいない」と飛び出してきた彼女たちが見せる初めての舞台での輝きに胸がいっぱいになったファンも多いはず。最後は口々に「ありがとうー」と叫び、全員で大きく「ありがとうございましたー!」と礼をして1日目の幕を下ろしていました。

 
(TEXT by Minoru Hirota

 
 
●関連リンク
「Magic Box」開催概要
GEMS COMPANY(YouTube)
GEMS COMPANY(公式サイト)

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