
POPOPOは18日、Android/iOS向けコミュニケーションアプリ「POPOPO」の提供を開始した。価格は無料で、アバターやプレミアムユーザーなどで課金要素を用意する。
ユーザーは「ホロスーツ」と呼ばれるキャラクターの姿となり、CG空間に会話相手と一緒に表示されて話すことになる。ポイントとしては、会話中に自動でカメラワークがつくという点。発話している人に自動で切り替わり、アングルも固定ではなく左右に動いたりズームで寄り引きしたりする。


通話は最大30人に対応しているうえ、話してる様子をアプリ内で生配信することも可能だ。スタート当初は、400種類のホロスーツを用意。人型だけでなく、動物やロボ、天体、寿司などユニークな姿も選べる。会話シーンは、ファミレス/リビングルーム/雨上がりの校舎/会議室/論壇といった5種類から選択可能だ。

カメラワークは200カット以上用意しており、ヴィジュアリスト/映画監督の手塚眞氏が監修した。記者発表会に登壇した手塚氏は、「映画界では常識的な法則があって、その法則にのっとりながら、なおかつ会話の無駄を無駄なところをなくし、楽しみながら邪魔をしないような流れを作る。その自然な流れを作るというところにかなり苦心した」と語っていた。

ホロスーツの目線をユーザーに向けないようにしているのも特徴になる。この理由として、従来のテレビ電話やオンラインミーティングツールは相手を見ながら話すが、人間は見つめられると不快感を覚えがちだ。POPOPOでは第三者目線でシーンが映し出されるため緊張感を覚えず、生理的に気持ちよく会話できるという。
生配信としては、お題を出して視聴者からコメントや画像を募集したり、視聴者を配信に呼んで会話することが可能だ。応募が多く集まった場合でも、自動で抽選してくれるのでスムーズに進行できる。生配信の開始時をフォロワーに知らせるスーパーコールなども用意する。



企業としては、ドワンゴに携わっていたメンバーが見受けられる。POPOPOの取締役としては、ドワンゴ創業者である川上量生氏、着ボイスでコンセプトデザイナーを勤めたGACKT氏、川上氏らとニコニコ動画を立ち上げたひろゆき氏、川上氏が取締役をつとめるカラーの庵野秀明氏らが発表会に参加していた。また、CTOとして「携帯動画変換君」作者や3Dアバターファイルフォーマット「VRM」を生み出した岩城進之介(MIRO)氏が関わっている。

記者発表会にて川上氏は、POPOPOについて「スマホ版メタバース」と表現していた。また「お金を全部出しているから、返ってきて欲しい(笑)」と本音を明らかにした上で、以下のように立ち上げを振り返っていた。
「20年前にニコニコ動画っていうサービスをつくったときに、実は一番最初に出できたプロトタイプをこれはひどいサービスだと思っていた。なぜかといえば、画面にコメントがかぶって見えないから、もうこんなサービスありえないだろうって思ったんです。それでこれをデフォルトにするなんてやめろという指示を出して、それが反映されるまで一週間使ってみると、なんかだんだん気持ちよくなってきたんです。そのときに僕は成功を確信したっていう、ある種の最初違うと思っていたのが、生理的な気持ちよさがあった。
こうやって発見されてない、新しい何かがそこにあるだろうということだと思っていて、POPOPOにも同じ要素があるんです。音声コミュニケーションって楽しいわけですよ。でも例えば、Zoomとか、テレビ電話とかは、生理的にに気持ちよくない、使いたくないけど、声だけだとちょっと寂しい。そういうことで、実はこのPOPOPOというのは、僕たちが開発中のものを普通に使っていて生理的に気持ちよくなる要素があった。そこに今回はたどり着こうっていうふうに思って始めたプロジェクトです。
あとはどうやって使ってもらうのか、そしてこれが気持ちいいと認識してもらうまで使い続けていただけるかっていうところが今回の勝負だと思います」
スタートにあたって、1億円が1人に当たるキャンペーンを実施予定だ。アプリをインストールしてアカウント連携し、友達と1分以上通話することで応募が可能だ。


マネタイズ方法としては、前述の有料アバターとプレミアムユーザーを想定している。現状、PC版も開発しているとのこと。川上氏によれば、まずは100万ダウンロードを目指すというのが目標だという。
(TEXT by Minoru Hirota)
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