サイバー空間でのボールの打ち合いがアツい! VR球技「Cyberpong VR」体験レポート
HTC NIPPONは7日、日本国内におけるオフィシャルパートナーと、PC向けVRゴーグル「HTC Vive」の新たな販売経路となる実店舗販売を発表した(関連記事)。報道向けの発表会では、HTC Viveを用いたVRゲームの体験をすることができるブースが各PCメーカーにより設けられた。そこで筆者は、「Cyberpong VR」という、サイバー空間で行う卓球のようなゲームを体験できたのでレポートしていこう。
Cyberpong VRは、両手に持ったHTC Vive専用モーションコントローラーを使い、飛んでくるボールを打ち返していくゲームだ(関連記事)。開発元は「白猫プロジェクト」「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」などで知られる日本のゲーム開発企業、コロプラの、アメリカ子会社であるColopl NI。2016年4月よりPC向けソフト配信プラットフォーム「Steam」にて配信されている。なお、動作には必ずHTC Viveが必要である点には要注意。
本作には、ブロック崩しのようにさまざまな仕掛けで遊べるシングルプレイヤーモードと、卓球のようにほかのプレイヤーと対戦できるマルチプレイヤーモードがある。今回は、後者のマルチプレイヤーモードを体験した。
マルチプレイヤーモードのルールは簡単。プレイヤーは、角筒状の壁の中で互いに向かい合って配置しており、両手に持ったコントローラーから伸びたブレードでボールを打ち返し続けるだけだ。相手のプレイヤーがボールを打ち漏らしたら得点。5点先取制の2ラウンドマッチで勝敗が決まる。
会場では画像左手と奥のブースで、LAN内で対戦していた。それぞれ、約4m四方のスペースを確保している。
モニターでは、サイバー空間で繰り広げられる熱い試合の様子を見て楽しめる。
ボールは重力や空気抵抗の影響を受けず、打ち返したら直線的に飛ぶが、サイバー空間の壁で反射するので弾道予測はなかなか大変だ。
ボールを打ち返す瞬間の筆者。かなり激しくコントローラーを振っている。
ボールを打ち漏らしたときの感覚は、球技そのものである。
うまく打ち返すコツは、しっかり身体全体で移動してボールを視点の正面でとらえることだろうか。
ボールとの距離感や、ラケットの役割をするブレードの感覚はまさに現実そのもの。両手のブレードを交差させると、それに合わせてコントローラーが振動するという小ネタも、触っていて心地よい。動いて、振って、打ち返すという簡単な操作とルールで、多くの人に馴染むであろうゲームなので、機会があればぜひ体験してもらいたい。
© 2016 Valve Corporation.All rights reserved.
© 2016 COLOPL, Inc.
(文/久道響太)
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