超アクションゲームや新VRアイドルなど 大盛り上がりだった「Unity VR EXPO AKIBA」を即日レポ
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社は7月17日に、秋葉原にある「アキバ・スクエア」にて、Unityで制作されたVRコンテンツの展覧会「Unity VR EXPO AKIBA」を開催した。
本イベントは一般2000円、学生500円と有料ながらも、開場の10時半前から多くの人が来場し、移動が困難なほど多くの人で賑わった。全部で38コンテンツと、多くのタイトルをプレイできたが、ひとつのコンテンツをプレイするのに長いモノで30〜40分ほどかかるようだった。しかし、チケットを購入した際に2枚もらえる「優先パスチケット」を使うと、優先列でプレイできるので、毎回長時間並ぶということはなかった。
HMDを被ってない人も楽しめる!
まず目に入ったのは、グリーンをバックにVRヘッドマウントディスプレー(HDM)を被ってプレイするコンテンツ。緑色に塗られていない人だけを抜き取るクロマキー撮影技術を使い、ゲームの映像と組み合わせた映像を外部液晶に表示。ゲーム内でプレイヤーが戦う姿を、外から映像として楽しむことができる。
これは、現実空間と仮想空間を融合するMR(Mixed Reality)技術の応用で、HTC Viveに同梱されているSteam VRコントローラーを撮影機材であるカメラに取り付けて、HTC Viveと同様にセンサーで読み取ることで、映像の合成を行なっている。
テレビ番組のCG映像演出などを手掛けるPDトウキョウは、HTC Viveを使って襲い来るモンスターを薙ぎ倒していく「CIRCLE of SAVIORS」のデモを展示。
CIRCLE of SAVIORSでは右手に剣、左手に盾を持ち、敵からの攻撃をタイミング良く盾で防ぎ、剣で斬って倒していく。
会場ではアクション女優によるデモプレイも行なわれて、大いに注目を集めていた。
アクション女優によるデモ動画
まるでファンタジー世界の闘技場で戦っているかのような錯覚を覚える本作だが、現状どこかに配信するという予定はなく、今後検討するとのこと。プレイするのに3m四方以上のスペースとPCのマシンパワーが必要だが、割と激しく腕を振っても追従し、快適にモンスターを倒せるといったように、爽快感は抜群だった。ぜひ、どこかのプラットフォームに配信して欲しい。
ドスパラはプロカメラマンになって、女子高生を撮影する「ピナのVRフォトセッション」の体験デモを行なった。
本作は7月17日から秋葉原のドスパラ秋葉原本店5階にオープンしたVR専門スペース「ドスパラ VRパラダイス」でも体験できるコンテンツ。手に持ったSteam VRコントローラーが一眼レフカメラとなり、公園でモデルとなる女子高生のピナの撮影が行なえる。
こちらのコンテンツもクロマキー撮影が体験でき、プレイヤーが仮想のプロカメラマンとなり、撮影を行なっている姿が映し出されていた。
また、ドスパラではスマホ用のVRヘッドセットやベースステーション固定用のグッズの展示やHTC Viveの販売も行なっていた。
面白法人カヤックは自社イベントで展示した、「VRインターン」を展示。なぜか、インターンとなったプレイヤーが、深夜残業を行ない帰宅しない社員を、なぜか、銃で撃って帰宅させるというシュールな内容。
銃のほか、会社内に置いてある武器を拾って使うこともできる。ボクシンググローブで殴ったり、パチンコを撃ったりが可能で、PCを破壊したりもできる。大量のPCが爆発する様は、なぜだかスカッとする。ストレス解消にもってこいかもしれない……。
モーションを検知するアプリも増加
モーションコントローラーである「Leap Motion 」を使ったアプリも増えていた。
「スマホをVRに持ち込んでみた」は、PCにスマホとOculus Riftを接続して同期。Leap MotionでVR上に表示されたスマホを操作し、ユニティちゃんを撮影する。
片手をグーにした状態で動かすとスマホの位置を動かすことが可能で、両手をグーにして動かすとスマホの拡大、回転が行なえる。あとは、スマホの近くに表示されるアイコンで、ライブを行なっているユニティちゃんの撮影を行なう。
撮影した画像はスマホに転送されるので、そのままTwitterに画像を送って共有も可能という。VR上でスマホにインストールしたアプリを自由に起動できたりすると、いろいろおもしろいことができそうだ。
手で印を結び、複数の忍術を操って敵を倒す「忍VR」。ニコニコ超会議などでも展示されていて知っている人もいると思うが、外から印を結んでいる友達を見るのも楽しいコンテンツだ。
手を使って気孔弾をドラゴンに撃ちまくる「Dragon Breaker -TAG-」。プレイの様子は実況を行なってくれるおまけ付き。気分はまるでプロゲーマーだ。
PS VR用の本格アクションRPG
Oculusの普及に努めるOcuFesの代表で知られる桜花一門さんは、PlayStation VR用のVRゲームを開発中。テレビを見ていたら突如助けを呼ぶ声が聞こえ、テレビから飛び出たゾンビにテレビの中に引き込まれると、そこはダンジョンの入り口前。
動かせる板を使って橋にしたり、押したら開く壁などギミックがいろいろあり、そこかしこに落ちている武器を投げて敵を撃破する。
桜花さんは現在プレイできるVRコンテンツは短いモノばかりなので、10〜20時間はプレイできるモノを作成したいと語った。鋭意制作中だが慣性にはまだかかるとのこと。今年は無理そうとのことなので、来年の発売に期待しましょう。
超かわいいVRアイドルは来月にも登場!?
講談社はランティス、ポリゴン・ピクチュアズと共にVRコンテンツを起点にイベント、商品開発アイドルキャラクター事業を行なうチーム「Hop Step Sing!」を新設。その第一段としてフルCGライブステージ動画「キセキ的 Shinning!」の配信を8月に予定している。その体験デモが行なわれた。
幼さを感じる可愛いキャラクターが踊る姿は必見だ。近々YoutubeでPVも配信されるようなので視聴できなかった人は、期待しましょう。
(TEXT by 八神弘)
●関連リンク
・Unity VR EXPO AKIBA公式サイト