2017年、Windows 10が「Windows Holographic」対応に サードパーティーのHMD製造も支援
米マイクロソフトは現地時間の16日、同社のブログ記事にて、リアルの世界にバーチャルの映像を重ねて表示できるシステム「Windows Holographic」の最新情報を明らかにした。
Windows Holographicは、マイクロソフトがMR(複合現実)ヘッドマウントディスプレーと呼ぶ「HoloLens」でも採用しているシステムで、今年5月、世界最大級のコンピューター見本市「COMPUTEX TAIPEI 2016」にてサードパーティーに開放することが発表された(関連記事)。
さらに今回、一体型VRヘッドマウントディスプレー「Project Alloy」を開発しているインテルとの協業を強調。Windows Holographicを利用できる仕様を備えたPCとヘッドマウントディスプレーを策定し、サードパーティーが幅広い種類のハードウェアを制作できる体制を整えている。この仕様のバージョン1は、今年12月、中国の深センで開催されるイベント「WinHEC」にてお披露目される予定だ。
2017年にWindows 10をアップデートし、メインストリームのPCでWindows Holographicを動作できるようにすることも明らかにされた。2D/3Dのアプリを同時に動かすことができるため、例えば、壁にカレンダーなどのアプリを広げながら、床でバーチャルペットを展開するといったことも実現できる。
Windows Holographicのデモ動画。小型で安価な「インテル NUC」ベースのPCでも、快適にアプリを体験できる90fpsのフレームレートで動作しているとのこと。
●関連リンク
・ブログ記事(英語)
・HoloLens
・米マイクロソフト