プロドローン、新型2機種発表 自走式張り付き型「PD6-CI-L」と直接作業型「PD6B-AW-ARM」
プロドローンは、水平面・垂直面両方の壁面検査が可能な自走式張り付き型ドローン「PD6-CI-L」と、2本の専用ロボットアームを装備した直接作業型大型ドローン「PD6B-AW-ARM」を開発したと発表した。両製品は、9月7日~9日に米国ラスベガスで開催される産業用ドローン見本市「InterDrone2016」のプロドローンブースにて参考展示される。
●自走式張り付き型ドローン「PD6-CI-L」
プロドローンは、これまで橋梁検査などで主流となっていたホバリング検査ではなく、負圧を利用し検査対象物に直接張り付きながら天井面を自走し、安定した検査が行える画期的なインフラ検査専用ドローン「PD4-CI」を4月に発表し、関係者から高い評価を得た。
今回新たに開発された「PD6-CI-L」は、これまでの天井面(水平面)の検査に加え、市場関係者から特に要望の多かった壁面(垂直面)の張り付き検査も同じ機体で行えるよう大幅な改良を加えたものだ。これにより橋梁検査だけでなく、一般建築物の壁面検査などにも幅広く使用することが可能となった。
【仕様】(暫定)
・モーター軸間距離:600mm(浮上用) 418mm(前面)
・最大ペイロード:2kg
・機体重量:6kg
・最大速度:5km/h(検査時の自走速度) 20km/h(飛行時)
・全高:720mm
・飛行可能風速:5m/s(張り付き検査時を除く)
・プロペラ直径:15inch
・飛行時間:10min
・バッテリー:22.2v/6000mAh x2
・飛行可能気圧高度:3000m
・その他:張り付き検査時自走用車輪 x6
●直接作業型大型ドローン「PD6B-AW-ARM」
昨今、ドローンによる「直接的作業」を行えるようになることがユーザーから強く望まれている傾向がある。直接的作業の例として、アームで「色々な形の物を掴んで運ぶ」「設置する」「ケーブルなどを切断する」「繋ぐ」「ダイヤルを回す」「スイッチを押す」「スイッチを切り替える」「救助具を投下する」「危険物などを回収する」といった、高所や遠距離、また人間が近づけない危険な場所においてドローン自体が直接実行できるさまざまな作業が挙げられる。
「PD6B-AW-ARM」は、20kgの大きなペイロード(最大積載量)を持つ「PD6B-AW」を基本プラットフォームに、新たに独自開発。これまでにないデザインで、高機能の5軸ロボットアームを2本搭載している。これにより、幅広い用途における直接的作業が可能となる。ロボットアームの最大耐荷重は約10kg、最大飛行時間は30分で長時間の作業にも対応する。
【仕様(暫定)】
・モーター軸間距離:1450mm
・最大アーム耐荷重:10kg
・機体重量:20kg
・最大速度:60km/h
・全高:1300mm
・飛行可能風速:10m/s
・プロペラ直径:27inch
・飛行時間:30min
・バッテリー:22.2v/16000mAh x2
・飛行可能気圧高度:5000m
・耐水性能:雨天飛行可
同社は両製品の具体的な製品概要について、詳細を決定した段階で改めて新製品発表として案内するとしている。
●関連リンク
・プロドローン ウェブサイト