「サマーレッスン」製品版デモを早速試遊 キスしてしまいそうな近さに大興奮!【TGS】
9月15~18日に幕張メッセにて開催されているゲーム産業関連イベント「東京ゲームショウ2016」のPlayStation VR体験ブースにて、バンダイナムコエンターテインメントの「サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム(基本ゲームパック)」を体験してきた。このタイトルは13日にソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアが開催した国内向け戦略発表会「2016 PlayStation Press Conference in Japan」にて詳細が発表されたばかりだ。(関連記事)
内容としては、製品版と同等の一部で、夏休み終盤の1週間、成績の振るわない女子高校生の元に家庭教師として訪れ、コミュニケーションをとりながら教育するというストーリーになる。ついに、次元の壁を越えてコミュニケーションができる時がやってきたのだ。
Oculus RiftやHTC ViveなどのVRゴーグルと比較すると、とても装着や調整がしやすく、なおかつ安定するように感じるPlayStation VRのVRゴーグル。眼鏡との相性も非常に良い。
体験を始めると、自分はカフェに1人で座っていた。店内に人はおらず、ただただゆっくりと時が流れていく。
しばらく店内を見回していると、机の上に置いてあるスマートフォンに着信があり、家庭教師として実際に勉強を教え始める前に互いの親睦を深めたほうがいいということで、宮本ひかりの元を訪れることとなる。この時、音声は現実にスマートフォンがあるかのように聞こえてくる。スマートフォン画面の光沢、汚れなどもすごく作りこまれている。
場面が変わると宮本ひかりの部屋と思われる場所で座っている。部屋には、文房具やテキスト、人形などが無秩序に置かれており、生活感を醸し出す。
しばらくすると、部屋の外から本人が帰ってくる声がする。ガチャっとドアが開き、初対面だ。こちらに気づき一度引っ込む。それはそうだ。帰ってきたら見ず知らずの人間が自分の部屋にいるのだから驚くに決まっている。
どうやら親から家庭教師である旨を説明されて戻ってきたようだ。そうだ、私は家庭教師だ警戒する必要はない……って近い!近いぞ!!さっきまで不審者扱いしていた奴にそんなに近づいていいのか。通常ありえないような急激な距離の詰め方に興奮する。どれくらい近いかというと、椅子から立つ動作をしたら誤ってキスしてしまうような近さだ。体や顔を動かしても、じっとこちらに視線を合わせてくる。ああ、ここまで他人に見つめられた経験など他であるだろうか。
会話を続けるのに基本的にコントローラーは使わない。PlayStation VRでは頭の動きを検知できるので、その機能を用いて一点をみつめたり、首を縦や横に振ることによって会話を進めていくことができる。これによって、自然と会話の振舞をしてしまう。私があまり勉強熱心な会話をしなかったせいか、本当に家庭教師なのかどうか再度不審者扱いされてしまったものの、なんとか家庭教師として信頼を結ぶ第一歩を踏み出すこと ができた。今後、教鞭をとるときに座る椅子を用意されて、レッスン開始前の親睦は終了だ。
再び場面が切り替わると、はじめのカフェにいて、またスマートフォンが鳴る。今度はスマートフォンを手に取って耳に当てて聞くという体験ができる。現実では、PS4コントローラーのDUALSHOCKをスマートフォンの代わりに手に取ることになる。スマートフォンを耳に当てているかどうかというのは、DUALSHOCKの傾きによって検出していたようだ。通話では、今後家庭教師としてやることについて説明を受けた。どうやら、勉強を教えるだけではないようだ。……というところで体験は終了だ。
公共の場での体験だったので、控えめなリアクションに努めていたが、思わず怪しい動きをしてしまうこともあった。自宅で体験できるようになる日が楽しみである。
「彼女は本当に、そこにいる。」公式のキャッチコピーに偽りはない。PlayStation VRの予約は9月24日に再開されるとのことなので、東京ゲームショウにてその凄さを確かめたら予約しに行こう。
また、東京ゲームショウでのPlayStation VR体験者限定で会場付近にて、抽選で予約できる制度があるから確認してほしい。(関連記事)
●東京ゲームショウ2016
・開催日時:
– ビジネスデイ 9月15日・16日 10:00~17:00(入場は16:00まで)
– 一般公開 9月17日・18日 10:00~17:00(入場は16:00まで)
・会場:幕張メッセ
(千葉県千葉市美浜区中瀬2−1)
・チケット(一般公開):一般前売1000円/当日1200円/小学生以下無料
・主催:コンピュータエンターテインメント協会(CESA)、日経BP社
・ソニー・インタラクティブ・エンタテインメント、PlayStation VRブース:4-S01
(取材・文●久道響太)
●関連リンク
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