魔法のように手を開いてキーボードを召喚 Oculus Touch用キーボードデモがカッコよすぎる!
昨今、VRというとPlayStation VRが盛り上がっていますが、PC向けでもまだまだ注目されるべき新技術が続々と登場しています。23日、VR開発者の間で話題になったのが、Unreal Engine 4で作成されたOculus Touch向けバーチャルキーボードの技術デモ。何はともあれVineの動画をご覧あれ。
両手を合わせて開くジェスチャーとともに……
キーボードが……
すっと空間に出現。
キーに親指を合わせて、
Oculus Touchで親指のところにあるアナログスティックをポチポチと押しいくと
文字を入力していく様子が見て取れます。かっこいい!
「Bigscreen Beta」や「Virtual Desktop」など、VRソフトの中には、PCの画面をそのままバーチャル空間の中に表示してくれるバーチャルデスクトップ系アプリがあります。その「あちらの世界」でキー入力しようとすると、今までは手探りでリアルのキーボードを探さなければいけなかったわけですが、このソフトキーの登場で一気に問題が解決されるかもしれません
さらにOculus Touchを使って、両手の親指で入力できるというのも革新的です。Touchは手の再現を目指しており、指先を使うような細かい作業やハンドジェスチャーに向いてます。さらに親指のアナログスティックや人差し指のトリガー表面には接触センサーが付いており、「触る」という指示も可能です(そのまま強く押せば「押す」や「引く」の表現になる)。
Viveのようにスティック型のモーションコントローラーでは、形状的に小さなキーを押すのが気を使う作業になってしまいますが、Oculus Touchならサクっと手元にキーボードを出して簡単に入力──というのが実現しそうです。
作者である大学生のてんちょーさんにお話をうかがったところ、このバーチャルキーボードの構想は9月頃からあったそうです。制作動機は、「思いついたからつくったって感じですね」とのこと。
詳しい操作を解説していただきましたが、まずキーボードは、人差し指のトリガーと中指のグリップを両手で押したまま、引っ張るジェスチャーをすることで出現するとのこと。この演出は、バーチャルキーボードができあがったあとで「何か足らないな」と思って作り込んだそうです(必要だ!)。
実際の使用感を聞いたところ、「まだまだ使いにくいところもありますが、インプット手段としては手軽で便利かと思います。基本ができたので、あとはキーの当たり判定の挙動が不安定なところなどを改善していくぐらいでしょうか」とのコメントをいただけました。今後、バーチャルキーボードで主流になりそうなアイデアなので、ぜひチェックしてみましょう。
なんかみんなEPICの人っぽい…やばい… pic.twitter.com/jVpttMcauj
— てんちょー (@shop_0761) October 23, 2016
ちなみにご本人的には、Unreal Engine 4を手がけるEPIC GAMESの「中の人」に見つかったのがハイライトとか。UE4のマーケットプレイスにあったら売れそうな気がしますが、みなさんいかがでしょうか?
(TEXT by Minoru Hirota)
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