洋服の青山商事が業界初「3D仮想試着システム」を開発 現在13店舗に導入中
「洋服の青山」や「ザ・スーツカンパニー」などを展開する青山商事は、業界初の3D仮想試着システム「バーチャルフィッティングアバターシステム」を活用したカスタムオーダーの展開店舗が、今年2月の事業開始以来、全国13店舗にまで拡大していると発表した。
「バーチャルフィッティングアバターシステム」は、米オクシピタル社の3Dカメラの技術を応用し、同社のグループ子会社であるアスコンと共同で独自開発した業界初仮想試着システムだ。来店した利用者の顔を特殊なカメラを搭載したタブレット端末で3D撮影し、その顔を画面上の仮想ボディーにプログラミング加工することで自分の分身である「アバター」を作成。利用者は、この3Dアバターに自分の好みのスーツを仮想試着させ、実際に自分が着用したように見える画面上の姿を360度で確認できる。ドレスシャツやネクタイ、ベスト、シューズなどとあわせて、さまざまなコーディネートも楽しめる。
使用できるスーツとドレスシャツの生地は、イタリア・イギリス・日本の生地のトップブランドのほぼすべてを網羅しており、通年で合計2000種類以上を用意。利用者のサイズを測るスーツのゲージ(型見本)も8モデルから構成されている。製品の縫製は、日本の熟練職人が指導した世界レベルの技術を持つ中国の工場で製品化することにより、高品質な商品を提供する。
同社はこのシステムを今年2月に新宿と渋谷に展開する「ユニバーサルランゲージ・メジャーズ」などに導入し、現在では「ザ・スーツカンパニー」銀座本店や神戸三宮店など全国13店舗で運用している。今後は、都心部を中心に3年で30店舗程度にまで拡大する目標だ。また、将来的には利用者が作成したアバターを自身のスマートフォンでも操作できるようにすることで、来店しなくても店舗と同じように3D試着を楽める機能の追加など、サービスの拡充をはかりたいとしている。
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・ザ・スーツカンパニー×ユニバーサルランゲージ ウェブサイト