AMDがムンバイ映画祭で360度動画とVRの最新技術を公開 新作インド映画のプロモーションに使用
AMDは、インドのムンバイ・フィルム・フェスティバルにて、最大32台のカメラに対応した最先端の撮影装置「bb360cc」と、GPUアクセラレーションによるAMDのビデオ・スティッチング・ソフトウェア「Project Loom」によって実現した360度動画およびVRを広く提供する新しいテクノロジーを展示した。同テクノロジーは、来年公開予定のインド映画「Baahubali: The Conclusion」のプロモーションコンテンツ制作に使用されており、「Project Loom」は今年末までにクリエイター向けに提供予定としている。
2017年4月28日公開予定のインド映画「Baahubali: The Conclusion」のプロモーションコンテンツは、S・S・ラジャムーリ監督のもと、Arka Media WorksとAMDのRadeon Technologies Groupが制作。360度動画「On the Sets of Baahubali」と、VRエクスペリエンス「The Sword of Baahubali」の2つのコンテンツ制作にこのテクノロジーが使用された。「On the Sets of Baahubali」は、10月22日・23日に「The Sword of Baahubali」の初期映像とあわせて、映画祭の来場者向けに上映されている。
このテクノロジーを実現するために、AMDは新しいVR撮影カメラ「bb360cc」と、最先端の360度ビデオ・スティッチング・ソフトウェアを開発。「bb360cc」はリアルタイムのVRプレビューと最大32台カメラに対応している。また、AMDが開発したオープンソースソフトウェア「Project Loom」を使用することにより、360度ビデオのスティッチングをリアルタイム、あるいはそれに近い速度で実現でき、従来の方法で必要だった長時間の作業が不要となる。「Project Loom」は、今年末までにコンテンツ・クリエイター向けに提供される予定としている。
●関連リンク
・AMD プレスリリース(英語)