CRI・ミドルウェア、自社製品の開発ロードマップ公開 VR対応やオープンプラットフォーム化も
サウンド・ビデオ再生ミドルウェアの開発、提供を行うCRI・ミドルウェアは自社ミドルウェア、音声出力用の「CRI ADX2」、動画出力用の「CRI Sofdec 2」、触感ミドルウェアの「CRI HAPTIX」の開発ロードマップを公開した。ゲーム業界向けでは、任天堂が2017年3月に発売予定の「ニンテンドースイッチ」の対応が大きいが、VR向けの対応も多い。ここではVR向けに絞って紹介したい。
・Sofdec 2のMP4ファイルのエンコード(2016/12)……MP4ファイルからの直接エンコードを実現し、ファイル変換の手間を軽減。
・HAPTIXのVR機器向けコントローラサポート(2017/03)……触感を実現するハプティクスミドルウェア「CRI HAPTIX」が主要VRプラットフォームのコントローラの振動機能に対応し、直感的な触感表現が可能に。
・ADX2のカスタムプラグイン対応(2017/03)……ADX2にカスタムプラグインを搭載することで、ユーザーによるカスタマイズが可能になる。オープンプラットフォーム化はSofdec 2、HAPTIXも順次行われる予定。
・ADX2のPC向け立体音響対応(2017/06)……PS VRでは提供されているが、PC向けにも立体音響を提供する。
・Sofdec 2のネットワーク再生(HLS)サポート(2017/09)……スケーラブルなネットワークビデオ再生をサポートし、スマートフォンからハイエンドゲーム機、PCまで対応。
CRI・ミドルウェアの音声ミドルウェアの「ADX」シリーズ、ビデオ再生ミドルウェア「Sofdec」シリーズで国内の多くのゲームソフトで使用されている実績があるミドルウェア。今年の夏には触感ミドルウェアの「CRI HAPTIX」がスマートフォン向けに発表された。同社はこれらミドルウェアを総称するブランドとして、「CRIWARE」を使用している。
(TEXT by Shogo Iwai)
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