DMMブースの「刀剣乱舞VR」を速攻体験 心安らぐ「おもてなしの心」がヤバい!【TGS】
15〜18日に幕張メッセにて開催されている「東京ゲームショウ2016」。今年はコーナーができるほど出展が多いVRだが、中でも事前の注目度が高かったのが、DMM GAMESが発表していた「DMM GAMES VR x 刀剣乱舞-ONLINE- 三日月宗近Ver.体験会」だろう。登場人物の一人である三日月宗近がテーマということ以外は謎に包まれており、かなり気になっていたので、開場後一番乗りで並んで体験してきました。
*こちらの記事でファン目線でのレポートも投稿しました。
ブースのつくりとオペレーションがスゴい
刀剣乱舞VRのコーナーは、ホール7にあるDMMブースの会場入口側にある。
非常に凝ったブースのつくりで、畳の上にある座布団に座って体験する形だ。ブース数は7で、VRゴーグルはOculus Riftを使用している。待機列から丸見えだが、体験者は向こう側を向いているので、ニヤけてしまっても表情は見られない。
出口側には等身大パネルが用意されていて、来場者の撮影スポットになっていた。
開始前には、入口側の部屋に案内されて、諸注意のビデオを見る。
13歳未満だったり、体調が優れなかったり、お酒を飲んでいたりすると体験NG。
まずは靴を脱いで荷物を持って座席に移動する。
その靴と荷物はカゴに入れる。
座布団の上に正座して座ろう。
移動の際に手渡されたアイマスクを装着。ファンデーションがVRゴーグルに着くのが気になる女性への配慮がいい感じです。
VRゴーグルをあたまからかぶるように装着する。Oculus Riftは、前頭部とこめかみの辺りあるマジックテープでバンドを固定できる。
タイトルロゴに視点が合うように位置を調節しよう。
プレイ中は、周囲すべてが映像に包まれているので、いろいろ見渡してみましょう。
興奮する気持ちもわかりますが、なるべく立ち上がらない!
スタッフが危険を察知した場合、プレイ中でも声かけされる可能性もある。
プレイ終了後はスタッフに声をかけられるまで待とう。
係員の誘導に従って、アンケートスペースに移動。
アンケートを記入して、体験終了だ。
本丸を「四感」で体感せよ!
筆者も実際に体験してみたわけですが、一番スゴいと感じたのは嗅覚と触覚を大切にしていた点。
Oculus Riftをかぶってまず目の前に広がるのは、ゲーム中で一番よく見る本丸の風景! 畳敷きの部屋に自分が座っており、縁側の先に庭園が広がる……というあの空間に自分がいられるだけで、ゲームファンならかなり満足度が高いはず。
さらに手を伸ばせばそこに本当に畳があって、イグサの香りが鼻で感じられるというブースのつくりが本当にそこにいる感覚を強めてくれる。かなり騒々しいTGS会場にいるはずなのに、視覚と聴覚、嗅覚、触覚をジャックされることで、何か神聖な場所に自分は座っていると錯覚してしまうほどだった。
あまりネタバレするのもアレなので内容については軽くに止めるが、三日月さんはレアキャラらしく、ちょっとだけ出てきてくれる感じだ。PCやスマホのディスプレーでは表現できない、VRならではの近くにいるという感覚をビンビン味わうことができる上、動きが自然に本当に人間らしいので見ていて心をくすぐられた。
そして! 終わった後のアンケートコーナーには、化粧直し用の鏡が用意されているのもポイントが高い。VRというと、コンテンツのほうだけが注目されがちだが、ブースを含めて体験の質をグッと引き上げているのが、非常によく考えられている。素直に素晴らしいです。
今回の展示はあくまで技術デモで、これを販売する予定はない。DMMでは刀剣乱舞以外にもVRコンテンツをいくつかつくっていて、みなさんのアンケートを元にブラッシュアップしていくそうだ。ビジネスデイでもかなりの人気で行列ができていたが、原作のファンはぜひ体験してほしい。「初めてのVR」として選ぶのに、ぴったりの1本だ。
(TEXT by Minoru Hirota)