VR・3D映像関連3団体、酔わない安全なVRコンテンツ普及のための「StageVRコンソーシアム」を設立
3Dコンソーシアム、3DBiz研究会、立体映像産業推進協議会は、酔わない安全なVRコンテンツを普及させるための「StageVRコンソーシアム」を設立する。VRコンテンツ制作安全ガイドライン策定へ向けて、他の3D関連団体やVR関連団体にも参加を呼びかけていく。
「StageVR」とは、コンサートや舞台などステージ上のパフォーマンスを実写3Dで撮影し、必要に応じて3DCGと組み合わせて制作するコンテンツだ。鑑賞者の位置を固定し現実に起こりうる視点移動だけに制限することにより、映像と身体感覚のずれをなくし、頭痛や吐き気などを生じさせない安全なVRコンテンツが実現できる。
広く普及し始めた360度実写VRは、映像のつなぎ合わせや、注目する部分の映像の解像度の低さなどが課題となっている。「StageVR」では、前方のステージ部分だけにリソースを集中させるので、効率的で高解像度の実写VRを実現する。
また、4Kや8Kといった高解像度映像とハイレゾVR音響を組み合わせることで、その場に居るような臨場感が味わえる没入型コンテンツの制作が可能となる。そのため、今後普及が予想されるライブ配信VRや、スポーツ観戦VRなどへの応用が期待されている。
3Dコンソーシアムはこれまで、安全な3Dコンテンツを制作するためのガイドラインを提供するなど、十年以上にわたって3D普及のための活動をしてきた。各団体においても3D撮影の実証テスト、3D表示技術の研究発表など、多くの専門家が参加してきた。
今回、共同で「StageVRコンソーシアム」を立ち上げることで、ハリウッド3D映画の制作ノウハウの提供や新技術による実証実験などを通じ、安全なVRコンテンツを制作するためのガイドラインを策定。VRがビジネスとして発展するための仕組みづくりを進めていきたいとしている。
尚、「StageVRコンソーシアム」の詳細は、12月7日～9日にパシフィコ横浜にて開催されるアドコム・メディア主催のイベント「ビジュアルメディアExpo2016」の4K＆VRゾーンにて出展・紹介予定。StageVRコンテンツのデモ、StageVR撮影用カメラの展示などが行われる。
●関連リンク
・3Dコンソーシアム ウェブサイト
・3DBiz研究会 ウェブサイト
・立体映像産業推進協議会 ウェブサイト
・ビジュアルメディアExpo2016 ウェブサイト
