不動産業界向け月額制クラウドVR内覧サービス「houseVR」提供開始 1物件月額2000円程度
VRbouzは、全国の不動産関連企業向けに、360度パノラマ撮影された住宅の室内などの写真を使い、簡単にVRコンテンツが制作できる月額制度のクラウドサービス「houseVR」を開始した。バーチャル見学が手軽に実現できることで、当該物件の早期クロージングへの貢献が期待される。
不動産業界では、特に物件の動きが早い賃貸でのVR化がスタンダードになると予測されている。VRの導入により、店舗時点で物件の優劣がわかりやすくなるため、利用客は見学前にある程度の取捨選択が可能となる。そのため、現地案内の回数が減り、さまざまな手間が省け、業務の省力化や人件費削減につながる。ネックとなっていた導入費用についても「houseVR」では、月額サービス制で導入しやすくなっている。
「houseVR」は、アジェンシア開発の「PANOCLOUD」(関連記事)をベースにしたクラウドサービスのため、自社でのシステム導入の必要がない。利用プランに応じた月額費用の支払いのみでいつでもサービスが開始できることが特徴となっている。契約掲載物件内での物件差し替えや再アップロードも可能だ。賃貸募集物件用プラン(自社撮影・VRゴーグル対応)の場合、50室(250ショット)月額10万円で、1物件5ショットで2000円程度となる。
撮影した360度パノラマ画像を「houseVR」管理画面へアップロードするだけですぐに、簡単にウェブ公開したり店頭案内に活用したりできる。写真は「RICHO THETA」など、市販のパノラマ撮影用カメラで自社での撮影も可能のため、公開までのスピードはさらにアップ。対比2:1の360度パノラマ画像が出力できるカメラであれば、メーカーを問わず対応可能だ。高額な費用の要因となっていたVRコンテンツの制作費や人件費の削減にもつながる。高品質な画像を希望する場合は、プロカメラマンによる撮影代行サービスも別途提供している。
また「houseVR」では、360度パノラマ写真のバーチャル空間上に、宣伝や強調したいこと、説明や資料請求などをピンポイントで自由にカスタマイズできる「ホットスポット機能」を搭載。間取り、メールフォーム、動画、地図、外部サイトへのリンクなどさまざまな表示設定によって、次のアクションへの誘導が可能だ。
撮影データ同士をリンクさせることで、部屋から部屋への移動もストレスなく可能。スムーズな視点の展開など画像の連携が滑らかなので、部屋の臨場感を損なわない。さらに、独自の画像処理技術によって従来のパノラマカメラの歪みをなくし、見たままの実際の状態を再現する。
コンテンツは、市販の各種スマートフォン装着型VRゴーグルでも閲覧できる。また、自社ロゴ入りのVRゴーグルの制作にも別途対応する。
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