InstaVR、48K超高精細3Dキューブマップ360度画像をサポート開始 オートデスクの画像と互換
InstaVRは、独自開発の新技術による超高精細3Dキューブマップ360度画像のサポート、および、オートデスクの3Dキューブマップ360度画像が出力可能な製品との互換性の提供を開始した。
これまでモバイル環境におけるVRで扱える360度画像の最大解像度は4K(4096ピクセル)程度が限界とされており、没入感を妨げる大きな要因になっていた。InstaVRでは、この限界の12倍にあたる48K(4万9152ピクセル)の超高精細3Dキューブマップ360度画像をモバイルVRアプリに利用する新技術を開発・実用化し、新機能として提供を開始。さらに、3Dキューブマップ360度画像を出力可能なオートデスク製品との互換を実現し、これによりInstaVRユーザーは、3DCGを使用した高精細なVRアプリを数分で作成できるようになる。
360度カメラなどで撮影される360度全天球パノラマ画像には、画像の底部と頂部の歪みの発生によるデータ量増加、球体に貼り付ける必要がある膨大なデータ、画像が一連なりになっているために難しい切り出しなど、さまざまな問題があった。この問題を解決するのが立方体型にデータを配置した3Dキューブマップ360度画像だ。
オートデスクはクラウドレンダリングソリューション「Autodesk A360」をはじめ、3Dモデリング アニメーション レンダリングソフトウェア「Autodesk 3ds Max」「Autodesk Maya」など多数の3Dキューブマップ360度画像への出力機能を備えた製品を提供している。しかし、3Dキューブマップ360度画像を直接読み込めるVRアプリ制作ツールが存在せず、3Dキューブマップ360度画像を使った高精細なVRアプリを作成するにはコストや工数を必要となっていた。
今回、InstaVRが超高精細3Dキューブマップ360度画像の直接読み込みに対応したことにより、オートデスクユーザーはオートデスク製品の機能を使って既存の3D資産を3Dキューブマップ360度画像として書き出すだけで、InstaVR上でシーン間の移動や空間への情報埋め込み、BGM、ナレーションなどのインタラクティブ機能が追加できる。また、ワンクリックでiOS/Android、Gear VR、Webなど、さまざまなVRプラットフォームに配信できるようになった。
この新技術と互換性は、12月21日に開催されるオートデスク主催の「Meet the Expertsオートデスク ウェビナー:Virtual Realityコンテンツの制作手法 A to Z」でも紹介される。同ウェビナーにはInstaVRの代表取締役・芳賀洋行氏もゲスト・スピーカーとして登壇予定だ。
●関連リンク
・InstaVR ウェブサイト
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