触覚まで再現するCerevoのVR向けシューズ&コントローラ「Taclim」 早速実機を体験してみた
世界最大級の家電見本市「CES 2017」が、今年も米国時間の5月5〜8日、米国ネバダ州ラスベガスにて開催された。VRに関する製品も多数出店しているが、その中から日本発のVR向けシューズ&コントローラ「Taclim」を体験レポートを報告しよう。概要については、こちらのニュースを参照いただきたい。
Cerevoのブース自体は、CESの会場のひとつであるSands Expoの2階で、入り口近くといいう好条件の場所に位置。
Taclimのデモは、スマートフォンを使ったモバイルVRで実施していた。
シューズ装着の違和感なし
まずは装着から。シューズ部分は、足を乗せてから2箇所をバンドで締める。固定は簡単だが、デモ体験中に「歩く」や「蹴る」を行なっているときに何度か脱げてしまったことがあった。
持ちやすく、シンプルなコントローラ
コントローラは、位置トラッキングはついていないが、内蔵の9軸センサにより、振りや傾きを取得可能だ。写真のようにジョイスティックを使えば細かい操作も可能になる。また、背面のボタンはひとつだけとかなりシンプルだ。
すでに複数の触覚を再現
今回体験したデモは、ジェムドロップのPlayStation VR向けゲーム「ヘディング工場」(Headbutt Factory)をベースにTaclimに対応したミニゲームだ。足踏みすることでVR世界を移動し、さらに現れた敵をパンチ&キックで倒すというものだった。
移動中、木の板、雪、電気が流れている水たまりなどを歩くことで、その度ごとに足に異なる触覚が伝わるようになっていたのが特徴的だ。こちらで掲載した通り、開発者向けにいくつかの触覚データをサンプルとして提供するほか、WAV形式の音声ファイルを元に独自の触感も作成可能だ。
Unityに対応!発売は2017年の秋頃
Taclim向けアプリケーション開発手段としてUnityに対応しているので、開発者にとっては比較的作りやすいだろう。発売は秋頃だ。足の触覚を再現するVR向けデバイスは世界初であり、アトラクション関係での応用が期待される。