アイデアクラウド、有事の行動をVRで事前に予習できる「防災VR/火災編」提供開始
アイデアクラウドは、防災イベントや防災教育などでの使用を想定した「煙に巻かれる」状況が体感できる「防災VR/火災編」の提供を開始した。災害時の状況を事前にVR上で体験することで、体験者が有事の際、冷静な行動が取れるようになることを目指す。
防災の対策はできても、実際に煙に巻かれる体験できる機会は皆無に等しく、ほとんどの場合、有事の際に初めて経験することになる。「防災VR/火災編」では、ルームスケールに対応したHTC VIVEを利用し、実際に煙が充満した部屋から脱出する体験ができる。ゲームのように煙が充満した部屋からの脱出を目指すが、その手順は非常にリアルで、実際でも大いに役立つ。
体験者のVRは、煙が充満した部屋の中央からスタートする。四方のいずれかの壁にランダムに脱出口が生成されるが、体験者は煙で直視することはできない。充満した煙を避けて脱出口を探さなければならないため、しゃがみ込む。 煙は時間の経過と共に部屋全体を覆っていくが、脱出口を探し出しタッチするとクリアとなり脱出できる。
体験時間は30秒~1分ほど(ルームスケールの設定による)。多くの人が体験できるように、体験時間を短くシンプルにしている。
「防災VR/火災編」はパッケージとなっており、VRコンテンツをいちから開発するよりも安価に提供できる。また、起動時とクリア時に協賛企業のロゴなどの表示も可能で、防災イベント・訓練・教育の現場で利用しやすい設計となっている。
今後も「防災VR/地震編」「防災VR/津波編」といった、さまざまな災害や有事が体験できるVRコンテンツを提供予定。VRで事前に災害の一部分を体験することで、被害が軽減できるようなコンテンツを開発していきたいとしている。
●関連リンク
・アイデアクラウド 防災VR/火災編 紹介ページ