「あわじ国」が現代の「食」に異議!田舎のおばあちゃんと食事体験できる「バーチャン・リアリティ」公開
南あわじ市は、「南あわじを売り出そう 地域が元気になる事業」プロジェクトの第2弾として、おばあちゃんと一緒に食事をしている気分が味わえる360度動画コンテンツ「あわじ国バーチャン・リアリティ」を公開した。ふるさと納税によるオリジナル「ハコスコ」のプレゼントも実施する
昨年、第1弾として実施した「あわじ国」独立に続くプロジェクト第2弾は、南あわじ市の「食」をPRすると同時に、都会暮らしに疲れた人を癒し空間へ連れていく360度動画「あわじ国バーチャン・リアリティ」。ふるさとのシンボルとも言える「おばあちゃん」との食卓を楽しめる疑似体験によって、あわじ国を代表する「食」を楽しみ、ふるさとや田舎暮らしに想いをはせるコンテンツとなっている。
日本では今、一人での食事「孤食」が増えている。働き疲れて、帰宅してから一人で食事することで食事する行為そのものが楽しくなくなったり、簡便な食事で栄養が偏ったりするなど、心身両面への影響が懸念されている。
食料自給率170%を超える豊かな食の国でもある「あわじ国」は、「孤食」を食い止めたいと考え、今回のコンテンツ制作・公開に至った。360度動画コンテンツ「あわじ国バーチャン・リアリティ」によって、バーチャンとバーチャルな空間で食事をすることにより、実際の食事をよりおいしく味わえるという。スマートフォン向けYouTubeアプリとVRゴーグルで動画を視聴すれば、目の前に「あわじ国のバーチャン家の食卓」が広がる。自宅、オフィスなど場所を問わず、やさしいバーチャンとの食事を楽しもう。
名古屋大学大学院情報科学研究科の博士である中田龍三郎氏は、本コンテンツについて「バーチャル体験でも誰かと一緒だと食事がおいしくなる」と、以下のようにコメントしている。
●名古屋大学大学院 情報科学研究科 博士 中田龍三郎氏 コメント
「一人で食事をする時に鏡を見ながら食べると、よりおいしく感じることが実験で確かめられました。実際に家族や友人と食事をしていなくても、“誰かと一緒に食べている”と感じることで疑似的な共食によっておいしさが増すと思われます。バーチャルリアリティによる体験でも、鏡の場合と同じ効果を得られると考えられます」
また、南あわじ市出身で「あわじ国」の官房長官をつとめているタレントの上沼恵美子さんも、現代の食事の在り方についてこう語っている。
●あわじ国 官房長官/タレント 上沼恵美子さん コメント
「おなじ家族の中でも、ともに食卓を囲めない状況が多いと聞きます。それは、あまりにもさびしいではありませんか。もっと、食べることをみなさんに楽しんでほしい。その想いで、今回、あわじ国バーチャン・リアリティを開発しました。みんなで食べると、もっと、食事はおいしくなる。日本の食卓に、笑顔とおいしさがあふれますように」
ウェブサイトには動画に登場した5種類の料理のレシピムービーも公開されている。いずれも「あわじ国」(南あわじ市)のふるさと納税の返礼品となっている食材をメインに使用したレシピなので、ふるさと納税した際はぜひ試してみよう。さらに、1万円以上のふるさと納税を申し込んだ人から希望者先着200名にあわじ国オリジナルデザインのスマホ装着型VRゴーグル「ハコスコ」もプレゼントされる。
同市は、動画をきっかけに現代の食生活を考え、田舎暮らしにも興味を持ってもらいたいとしている。
●関連リンク
・あわじ国 ウェブサイト