exiii、振動ではなく「力」による触覚提示デバイス「EXOS」発表 VRやロボット操作などに応用
exiiiは、外骨格型の力触覚提示デバイス「EXOS(エクソス)」を発表した。振動ではなく力によって触覚を提示する。VRゲーム、ロボットの遠隔操作、手を動かすリハビリテーションなど、さまざまな分野での利用が可能。
「EXOS」は使用者に擬似的な触覚を与える外骨格型の力触覚提示デバイスだ。内蔵するモーターによって、使用者の手指に反力を与え、実際に物に触れたような感触を再現する。VRを用いたゲームや、ロボットの遠隔操作、手を動かすリハビリテーションなどへの応用を想定している。
独自の外骨格機構によってガタや歪みを抑え、関節角度や力を正確に伝えることができる。また、義手開発の知見に基づいて配置された四箇所の関節によって「摘まむ」「握る」など手の基本的な動作を十分にカバーする。
従来、触覚提示デバイスは振動を利用するものが主流だったが、関節を動かして実際に力を提示する「EXOS」は、世界的にも新しいタイプのデバイスであると言える。
同社はこれまで、オープンソース電動義手「HACKberry」の開発で得られた技術・知見を活かし、「プロダクトを通じて人間の可能性を広げる」というミッションに向けて、新しいプロダクト「EXOS」の開発に取り組んでいくとしている。
●関連リンク
・EXOS ウェブサイト