ナーブ、VR接客端末「CREWL」量産開始 普段はデジタルサイネージ、使用時にVRゴーグルへ早変わり
ナーブは、急拡大している接客におけるVR活用ニーズに応えるVR接客端末「CREWL（クルール）」の量産を開始した。老若男女が使いやすいこだわりデザインのほか、非利用時にデジタルサイネージとして活用できるなど、実用的なアイデアが多数搭載されている。
VRによる新しいライフスタイルを提案する同社は、VR技術を接客や売買といったビジネスシーンで活用する機会が急拡大しているという。それに伴い、自社で企画開発を行ったVRによる接客端末「CREWL」の量産を開始。老若男女問わず、手軽に使いやすい普及モデルとして設計されており、不動産業界を中心に導入を進める。
プロダクトデザインは、技術とデザインを武器に空気清浄機や加湿器などに先進的なデザインを提案するカドーデザインが担当。髪型が崩れない、皮膚に触れる部分が少ないため化粧が落ちにくいなど、女性でも使いやすく、耐久性も高いデザインとなっている。また。ピントが合いやすいレンズを搭載したり、オリジナル国産非球面レンズの採用による本体の薄型化をはかったりと、随所に実用的で細かな気配りを感じさせる。量産は、スマートデバイス・IoT機器の製造受託を展開するジェネシスホールディングスの中国工場で行われる。
「CREWL」には、店舗接客シーンを想定した独自の機構を搭載。接客前の店舗カウンター据え置き時にはデジタルサイネージとして映像を表示しつつ、画面部分を裏返すことで誰でも簡単にVR端末として使える仕組みになっている。従来のVR機器の場合は店舗に設置すると、利用しない間は無駄なスペースとなってしまっていたため、本デバイスによってより効率の良い運用が可能となる。この仕組みについては特許権、意匠権を申請中とのこと。
現在は、不動産事業者向けサービス「VR内見」に活用されている。実地での内見回数の減少や、鍵の受け渡しなどの工程が削減されるため、時間効率が上昇。より多くの物件を、より効率的に内見できるため、成約率の向上が見込める。
●関連リンク
・ナーブ ウェブサイト
・カドーデザイン ウェブサイト
・ジェネシスホールディングス
