最優秀賞は「はじめまして!あけびです」に決定 VTuberハッカソン全国ツアー・岡山大会レポート
地方に眠る才能同士を引き合わせて、もっともっとVTuber業界を盛り上げて行きたい。才能をつないで新しいVTuberを生み出すという流れをぜひ日本全国に持って行きたい。そんな思いを各地で熱心に活動されているハッカソン開催者・団体に伝えさせていただき、ご賛同いただいたことで開催している「VTuberハッカソン 全国ツアー2018」。
8月の福岡、9月の大阪、島根に次いで9月15日〜16日、第4弾として岡山大会が開催されましたのでレポートします。イベント募集ページはこちら。
開催地は岡山県高梁市にある吉備国際大学 国際交流会館で、主催は岡山Unity勉強会。協賛としてKLab/山佐/CreatorsPrime、Special Supportがupd8、後援は高梁市/高梁市商工会議所/吉備国際大学/備中高梁まちづくり研究所/一般社団法人クリエイティブシティ高梁推進委員会、総合主催がPANORA、共同主催・運営のSVVR Japanとなっております。
みんなで「きらっきー!」を合わせた開会式
開催地となった岡山県高梁市は、平成30年7月豪雨災害で甚大な被害を受け、その傷がまだ癒えていない状況です。地方大会主催である「岡山Unity勉強会」メンバー間で「この時期にハッカソンをやっていいものか」という葛藤があったものの、後援に加わっている高梁市と繰り返し相談した結果「災害復興支援の一環として開催」するに至ったとのことでした。
雨の中、駅から徒歩20分の会場までバスや徒歩でそれぞれ申込者が会場までたどり着くと、岡山大会イメージキャラクターのキズナアイちゃんのポスターやネームカードに出迎えてくれました。
参加人数は、申込者全員の32名、運営6名、来賓4名、チューター6名の合計48名。
岡山を代表するVTuber虹河ラキちゃんを運営している地元企業で、岡山大会の協賛企業でもある山佐さんが、同じupd8所属の縁でキズナアイちゃんにコラボを打診したところ、ご快諾いただけたとのことで今回のコラボが実現したそうです。
岡山大会運営メンバーの横井さんの司会進行で開会式スタートです。主催、後援、会場提供、協賛企業というそれぞれの代表から32名の参加者に向けて応援メッセージが贈られ、緊張気味だった参加者の面持ちが次第にワクワク感を漂わせるものに変わっていきました。
主催代表は、「高梁で開催する理由はコンテンツ産業に力を入れているから。豪雨災害から少しずつ復旧してきている現在、私達が少しでも役に立ちたくて何かできることをやりたい気持ちで開催しました」とコメント。
「市議会議員とゲームライターの二足の草鞋を履いてる。VTuberも大好き。みなさんの作品に期待しています!」と、後援代表。
会場提供代表は、「VTuberハッカソンが開催されることを喜んでいます。VTuberが高梁から広がったら嬉しいです」と語っていました。
最後の協賛企業代表からは、「学生さんが多く、どのようなVTuberコンテンツができ上がるのかとても楽しみにしています!」という激励をいただきました。
さて、虹河ラキちゃんのキメポーズといえば……。
そう「きらっきー」! その「きらっきー」で集合写真を撮影して開会。
続いてIGDA日本の山根さんからルール説明があり、スポンサーさんから提供されたお弁当を食べながらアイスブレイクを経て、6チームが出来上がりました。
VTuberハッカソン全国ツアー2018【岡山会場・開会式】ライブ配信のアーカイブ動画
プロに支えられて開発開始!
岡山大会では、ハッカソンやゲーム開発イベントの未経験者がほとんど。学生さんの参加も多く、フレッシュな空気が満載でした。そんな参加者を支えたのがベテランのチューターで、協賛企業であるKlabさんは岡山事業所から3名、東京から2名の合計5名、山佐さんからは3名がそれぞれ来場。
開発スタートから終了まで各チームをこまめに巡回していただき、プロデュース全般から3Dデザイン、キャラクターデザイン、エンジニアリングまで広範に渡ってプロの技を伝授してくれていました。そのおかげもあって、初心者率が高いチームでも、ほかの大会同様に楽しそうにVTuberコンテンツ開発を順調に進められました。
岡山を盛り上げるために、VTuberハッカソンの岡山大会を成功させるために、地方大会主催者と運営チームが運営に徹することができるように、協賛企業がフルサポートするという姿勢に感銘を受けました。
お楽しみの企画発表!
各チームの企画発表に先立って、開始からずっと各チームのサポートに注力してくださっているKlabさんから「参考までに」と前置きがあった上で企画発表がありました。
現役最前線のプロのノウハウが凝縮されている企画発表を見ながら、各チームとも慌てて自分達のプレゼンを手直しし始める姿が散見されました。企画発表の段階では、やりたいことを詰め込み過ぎてしまうのが通例な上に、9割以上がハッカソン未経験者という参加者構成にも関わらず、どのような成果物が出てくるかの想像がしやすく、かつ、実現度が高そうなプレゼン内容になっていたことに驚かされました。
Klabさんと山佐さん合計8名の方々が各チームにこまめに助言をしながら巡回してくださっていたことと、Klabさんのお手本のプレゼンを巧みに取り込んだことの賜物です。
VTuberハッカソン全国ツアー2018【岡山会場・企画発表】ライブ配信アーカイブ
*Klabさんの参考発表は非公開のため、写真・ライブ配信アーカイブ共に掲載を控えました。
*次ページでは、全作品のリストと表彰結果をレポート!