うららーがんばれー! KDDIの「スペースチャンネル5 VR ウキウキビューイングショー」に未来を感じた
15〜18日に幕張メッセで開催している「東京ゲームショウ2016」。今回はホール9のHTCブースに展示していた、KDDIの次世代VRマルチコミュニケーション「Linked-door」を活用した「スペースチャンネル5 VR ウキウキビューイングショー」についてまとめていこう。
3部構成の最後に真打登場です
Linked-doorはKDDIが今年3月、米国オースティン州で開かれたクリエイティブ系の展示会「SXSW 2016」にて展示したデモだ。前回までは1人での体験だったが、今回はユーザー2人とガイド役1人がボイスチャットしながらデモを進めるというものにパワーアップしている。
手前側のデモコーナーでは、グリーンバックでユーザーを切り抜いて体験中の映像とリアルタイム合成して、モニターに表示していた。
主に浜辺、パーティー会場、スペースチャンネル5という3部構成になっていて、各空間はドアを開けて移動するという演出になっている。
HTCブースなので、利用するVRゴーグルはもちろんHTC Vive。
デモが始まると、目の前に別部屋でログインしたユーザーが現れる。周囲を見回してたときに突然現れたので、かなり驚いてしまった。
最初にドアを開けて移動した浜辺のシーンでは、まず桟橋からリゾートな浜辺を眺めて……。
その後、浜辺側に移動。モーションコントローラーを使って、足元にいる犬を構えるのが楽しい。
かわいい。
「よーしよーしよーし……」とムツゴロウさんばりになでまくる筆者。
さらにドアを開けて、プールサイドのパーティー会場に移動。ここではダーツを楽しんだり……。
グラスを手にとって、バーチャル空間にいる3人で乾杯することが可能だ。音声の遅延もかなり少なくて、リアルタイムで会話している感じが出ていた。
最後のシーンは、ついにスペースチャンネル5! 初代のステージ1であるスペースポートに立って、踊らされている人々を救出している主人公の「うらら」を応援できる。
モーションコントローラーをひたすら上下に振って、制限時間内にメーターをためるのだ!
「うららー、がんばれー!」とプリキュアを応援する女児ばりにコントローラーを振りまくってしまった。そんな感じで踊らされた人々をうららが助けてクリアーしたら、デモ終了になる。
スペースチャンネル5大好きっ子な筆者なので、やはりうららが現れた瞬間にテンションが上がった! ゲームで何度となく見たスペースポートの中に自分が立ち、スタイリッシュ歩行するうららと並行して動いているというのは、言葉で表しにくい感慨深さがある。ふと後ろを見ると、プリンやパインといった登場キャラが踊らされていて、思わず和んでしまった。先の刀剣乱舞もそうだが、まず自分が好きなコンテンツの世界に自分が入れるという体験がVRの大きな武器になるだろう。
そしてボイスチャットによるコミュニケーションについても非常に大きな可能性を感じた。ガイドさんも含めて体験前はまったく面識がない3人だったが、バーチャル空間でアバターで顔を合わせて会話することで、終了後に「いやー最高でしたね」「あとはマイケル局長が出てきてほしかった」と親しく話すことができた。
現在でもSNSを通じて親しくなってオフ会で会うという流れがあるが、バーチャル空間ではアバターの動きが人の体とある程度連動しているので、より人間に会っているという感覚が強まり、初対面でも心の距離がより縮まった印象だ。
HTCブースは、9ホールのVRコーナーに存在するので、スペースチャンネル5のファンのみならずぜひ訪れて体験してみよう。
体験後には、ガチャガチャでモロ星人ミニソフビがもらえるぞっ!
(TEXT by Minoru Hirota)
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