新デバイスの「Oculus Touch」発表 製品版「Oculus Rift」はE3で触れる!
米Oculus VRは現地時間の11日、バーチャルリアリティ用ヘッドマウントディスプレー(VRHMD)「Oculus Rift」(オキュラスリフト)の製品版をお披露目する記者発表会を開催した。約1時間にわたってハードやソフトの魅力を語った上、モーションコントローラー「Oculus Touch」を新たに明らかにした。
Oculus Riftの出荷は2016年の第一四半期で、Oculus Touchは2016年上半期とされている。発表会の様子は、Twitchで配信された公式放送の35分過ぎから視聴できる。
目のアイコンから大きく変わったOculus VRの新ロゴ。
一番の目玉はOculus Touch。トラッキング用のマーカーが付いており、仮想空間の中で手の位置を検出できる。
ハードウェアのプレゼンは、Oculus VRのCEO、ブレンダン・イリーベ氏が担当。細かなスペックには触れなかったが、解像度の高さやジャダー(首を振ったときに出る映像ブレ)の低さ、3Dオーディオの素晴らしさなどを解説していた。
最新試作機「Crescent Bay」と同様にヘッドホンが付属する。
簡単に外して自分の好きなヘッドホンを使うことも可能だ。
背面はこんな感じ。Crescent Bayも後頭部に三角形のサポーターがあったが、さらに軽量化されてる印象だ。
こんな感じで装着する。
底面にはIPD(瞳孔間距離)の調節レバーを用意。IPDは個人差が大きく、これを調節することでよりVR内の実在感を高められる。
新要素としては、ワイヤレスのXbox Oneコントローラーを採用したということ。マイクロソフトでXbox部門のトップを務めるフィル・スペンサー氏が登壇。
Windows 10は、ゲーマー向けて、Oculus RiftのためのベストなOSであることをアピール。Xbox One ゲームからVRゲームをストリーミングしてOculus Riftで遊べることも明らかにされた。
コンピューター、ソフトがなければただの箱……ということでゲームの紹介にも力が入っていた。以前よりデモで使われているCCPのシューティングゲーム「EVE: VALKYRIE」。
戦闘シーンだけでなく、緊張したアナウンスが流れて宇宙に発信して飛び出すシーンはかなりアツい!
GUNFIRE GAMESの「CHRONOS」。
世界を駆け回って謎を解いたり敵と戦うアクションRPG。
Insomniac Gamesのアドベンチャーゲーム「Edge of Nowhere」。
これもCHRONOSと同じ系統だ。
今、開発を進めているという企業の中にスクウェア・エニックスの名前が! 今までVRでは表に動きが出てなかったので、どんなゲームが出てくるのか楽しみで仕方ない!
空間の中でユーザーがどこにいるかを検知する「ポジショントラッキング」のための赤外線センサーは、DK2のようなクリップ式ではなく、卓上におけるタイプに変わった。往年のMacユーザーには、iSightカメラみたいといえばわかるだろうか……。
モバイル向けの「Gear VR」ではすでに実装されていたVR向けインターフェース「Oculus Home」もお披露目。遊びたいアプリを選んだり……。
ネットでアプリの画像や動画を見ながら購入することも可能だ。
右側に並ぶ友人リストから選んで、ゲームを一緒に遊ぶことも可能。
VRだけでなく、2D用のインターフェースも用意する。
Oculus Riftの製品版は現地時間の16〜18日に米国ロサンゼルスで開催されるゲーム見本市「E3」にて体験できるとのこと。
関連リンク
・記者発表会のTwicth
・Oculus VR