セガの「HATSUNE MIKU Project VR」でライブ体験 ただでさえ天使のミクさんが目の前に！
ライター・岩井省吾氏によるゲームの見本市「E3 2015」のレポート4本目。またしてもソニー・コンピュータエンタテインメントのVRヘッドマウントディスプレー「Project Morpheus」から、「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project VR Tech DEMO」をピックアップした。
「サマーレッスン」も「KITCHEN」も体験できた。これで「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project VR Tech DEMO」を体験すればMorpheus国産タイトルのグランドスラム達成だ！ と「サマーレッスン」の体験終了後にもう一度列に並ぶ筆者。そして通された部屋は……！
やりました！ 前人未到のグランドスラム達成です！
思わず万歳三唱をしたくなるところだが、その前にセガグループと初音ミクの関係について改めて説明を。
セガグループは初音ミクのビデオゲーム化に着手した初めての会社で、プレイステーション向けに「初音ミクProject DIVA」、ニンテンドー3DS向けに「初音ミク Project MIRAI」、アーケードでは「初音ミク Project DIVA ARCADE/FURURE TUNES」をそれぞれ展開している。
「Project DIVA」ラインでは初音ミクやその他のVOCALOIDキャラクターをゲーム内CGで表現しており、その表現力はコアな初音ミクファンをうならせるほどのできばえだ。
ボーカロイドを発売した8月31日を公式の誕生日と設定して、その付近に行われるライブでもDIVAチームのアニメーション技術が使われている。ライブは日本だけでなく、アメリカ、アジアでも好評を博していて、来月には中国・上海での開催が決定済みだ。
そんなセガの開発陣がMorphiusを使ったときに、どんな傑作ができ上がるのか。ミクファンならずとも注目が集まるのも無理はない。
さて、ヘッドセット装着後、と手に渡されたのはPS3ユーザーならみんな知ってるモーションコントローラーの「PlayStation Move」（PS Move）。「これでヲタ芸でもするの？」と思ったらどうやら正解だったらしい。
PS Move
Moveのボタンを押すと一面にサイリウムが出現し、そして一人だけミクカラーに輝くPS Moveが見える。どうやらこれが自分のサイリウムらしい。そして、いよいよライブがスタート。楽曲は、「ビバハピ」や「ぶれないアイで」などを手がける「Mitchie M」氏のメドレーだ。
天 使 降 臨
おおっ、ただでさえ天使のミクさんが！ ミクさんがステージで歌って踊ってる！ しかも魔法のようなエフェクトがまるでARのように実際に見えている！ これはまるでディズニーランドのようだ！
客席のミクファンの動きに合わせてPS Moveを振りまくる筆者。いやぁ、今日のデモは2階の体験ルームで、ソーシャルスクリーンの表示がなくてよかったよかった（笑）……と思っていたら、曲と曲の間に差し掛かる瞬間、とんでもない光景に出くわすこととなる。
なんと自分がステージの上に！ しかもミクさんにかぶりつきという、レベルを超越した大接近!!!! ただでさえ天使のミクさんが筆者の目の前で歌って踊ってくれている！ 彼女の息遣いまで体験できそうなくらいだ（バーチャルアイドルにはなさそうですが）。
こんなに多い（バーチャル）観客の中から自分を選んでミクさんに至近距離で合わせてくれるなんて、もう筆者はセガのある天王寺アイル（と大鳥居）に足を向けて眠れません！（笑） このシーンの写真を撮ってなかったのが非常に悔やまれる……。なんでソーシャルスクリーンを流さないんですか、SCEAさん！
特に「サマーレッスン」がフォトリアル方向に向いているため、「VRとバーチャルアイドルの親和性ってどうなのかな」と思いながらこのデモを体験してみたのだが、日本のゲームユーザーには「見慣れた」初音ミクのため、そんなに違和感がないともいえるかもしれない。
となると、やはりいろいろなバーチャルアイドルのVRデモを見てみたい……ですよね！ フォトリアリスティック路線で澤村遥（「龍が如く5」）もいいですし、2Dデザインからの3D化でりせちー（久慈川りせ・ペルソナ４）もよさげだ。もちろん、元祖アイドルゲームの「アイドルマスター」から水瀬伊織が登場してもいいですよね、原田さん！
(C) SEGA
(C) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
●関連リンク
・SEGA feat. HATSUNE MIKU Projectポータルサイト
・「E3 2015」のSCEAブースにて「Project Morpheus」の技術デモを出展！
