VRに興味がある大手企業と直接商談できる! 「コンテンツ東京 2017」に出展する魅力とは?
6月28〜30日、東京ビックサイトにてコンテンツビジネスの見本市「コンテンツ東京 2017」が開催される。2011年に始まり今回で7回目となるイベントで、作り手、IT、権利、マーケティング、技術という5本柱に8つのイベントを含んでいる。コンテンツビジネスの今を俯瞰して、商談の場として活用できるというのが大きな特徴だ。
このうちVR/ARは「第3回 先端コンテンツテクノロジー展」の中の「VR・AR ワールド」というコーナーに含まれている。主催はVR/AR関係者にとって「3D&バーチャルリアリティー展」で馴染み深いリード エグジビション ジャパンだ。VR/AR関連企業がこのイベントに出展する意義は何か? 同社の取締役でコンテンツ東京の統括事務局長の岡部憲士氏に話を聞いた。
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世界でもあまり類を見ないコンテンツ専門の展示会
岡部氏。
──まず、コンテンツ東京はどういった流れで生まれた展示会なのでしょうか?
岡部 われわれは年間173本の展示会を主催していて、さまざまな業界の方とお付き合いがあります。そうした中で「ブックフェア」を始めコンテンツ関連の展示会にご出展いただいた方々から、「コンテンツビジネスをトータルでカバーする展示会をやってほしい」という声を頂いていたんです。
優れたコンテンツを幅広い意味で育てていくのは日本の国策と照らし合わせても非常に重要な一方で、確かにコンテンツビジネスをテーマにした国際見本市は日本に存在していない。それならやってみようということで、2011年にコンテンツ東京の第一回を始めて、ようやく当初イメージした形になりつつあります。
それは作り手から管理・配信する側の技術、マーケティングしていくソリューション、表現を広げてくれる先端技術といった形で、コンテンツのありとあらゆるものが一堂に会する。そうした展示会って、世界を見てもあまり類を見ないんですよね。
●作り手
・第6回 クリエイター EXPO
・第5回 映像・CG 制作展
・第1回グラフィックデザイン EXPO
●IT
・第5回 コンテンツ 配信・管理ソリューション展
●権利
・第7回 キャラクター&ブランド ライセンス展
●マーケティング
・第3回 コンテンツ マーケティング EXPO
●技術
・第3回 先端 コンテンツ テクノロジー展
・第1回 AI・人工知能 EXPO
──確かにコンテンツの商談のための見本市はあまり聞かないですね。
岡部 そういう意味で世界で類のない展示会として認知されていて、今一気にまた拡大している状況です。来場者としては、一昨年が3万511人だったところ、昨年が4万664人と約1万人伸びました。今年は4万8000人を目標にしています。
──一昨年から昨年でめちゃくちゃ増えましたね!
岡部 そうなんです。しかもこれは一般の方ではなく、ビジネス目的で訪れた人数というのもインパクトが大きいです。おかげさまで昨年も会場の通路が埋まってしまうほど多くの方に訪れて頂いて、そうしたこともあって今年は会場をさらに拡大しています。
ご好評いただいている理由のひとつに、「商談のための場」というコンセプトがあります。実は一般の方々の来場はご遠慮いただいていますが、それは仕事として色々な方々につながって、次のビジネスを生み出していく場として活用していただく意図があります。出展社も参加者も、コンテンツビジネスを真剣にやっている方々なのです。
ですから、VRデモをなんとなく遊んでもらって「楽しかった」で終わりではなく、ブースの商談席で「こんなアトラクションに使えないか?」や「それならこんな商品がつくれますよ」といった感じで具体的な話に持っていける。
この考え方は、われわれの会社のポリシーでもあります。展示会は「現場はすごく盛り上がってよかったね」だけで終わりでは絶対ダメで、しっかりと商談していただきその先のビジネスにつなげていただくのが重要なんです。
億単位の売り上げを見込む出展社も
──昨年のコンテンツ東京に出展したVR/AR系の企業では、どのような事例がありましたか?
岡部 開催の1ヵ月後にアンケートをとっていますが、非常に多いです。公表の許可をいただいているところですと、例えば、360度映像制作のネストビジュアルさんは、電気メーカーや化粧品メーカーを始め1000万円の受注を現場で獲得し、年間でおよそ5000万円の売り上げを見込まれていました。
モーションキャプチャーによるリアルタイムアニメ生成システム「KiLA」を手がけているKiLAさんは、テレビ局やアニメ関連企業の4社からシステム導入の引き合いがあったそうです。その後、ゲーム、アミューズメント会社、出版社とも商談を進めており、最終的には3000万円見込みと聞きます。
VR向けの体感システム「SIMVR」を販売しているしのびや.comさんも、デモの出展で具体的な案件を数多くいただき、ネットカフェの導入が決まったり、ゼネコンやゲームセンター、商業施設、映画館などからも引き合いがあって、最大1億円の受注を見込んでいるそうです。
──逆に来場者のアンケートはありますか?
岡部 はい。例えばエイベックス・ミュージックさんは、自社イベントでのVR導入を検討して、500万〜数千万の予算を見込んでいるとか、カラオケ館さんも1億円以上かけてVRやプロジェクションマッピングといった最先端の導入を進めるといった話が上がっています。
業種も多様で、ありとあらゆる業界の方々がいらっしゃっています。テレビ局、映画会社、メディア、制作プロダクション、レジャー施設、音楽会社、レコード会社、出版社、広告代理店、コンテンツ配信事業者といったあたりは想像できそうですが、ショッピングモールや飲料、電機メーカー、旅行、食品、証券といった、まさにこれから先端技術をマーケティングに活用しようという方々もいらっしゃっています。
──マネタイズが非常に重要というのは、現状のVR業界における課題でもあります。一方でまだ新しいがゆえ企画が通らないことも多く、数ある企業の中から本当に導入したいところとマッチングできる機会はかなり貴重です。
岡部 その通りで、出展社さんからするとVRの技術を持っていても、今まさに求めている顧客やパートナーを探し当てるのが至難の技なのです。会社を立ち上げたばかりなら、営業担当を数多く抱えていないところも多い。
──営業マンを一人雇って、さらに経費をかけてゼロからアポをとって回って、じゃあ何ヵ月でいくつの成約がとれるのかという。
岡部 そもそも大手企業なら、アポを取るのがまず難しかったりしますが、展示会なら向こうからやって来てくれる。コンテンツを欲しい人、使いたい人、それを提供できる人の出会いの場になっているということなんです。
3月27日に出展説明会を開催
──もし興味を持って出展したいという企業はどうしたらいいでしょうか?
岡部 公式サイトにて電話やメールもすべて公開していますので、そちらからご連絡ください。実は先端コンテンツ展は昨年より30%ほど会場を広くしたのですが、それでも売り切れてしまって今、さらにスペースを拡大しているところです。
──今まであまり展示会に縁がなくて、初めて出展するという企業でも大丈夫でしょうか?
岡部 そこは出展社説明会を開催して、商談を成功させるためのノウハウをお伝えしたり、具体的な質問をその場でお受けしています。今年は3月27日、ベルサール新宿での実施です。前にも触れましたが、われわれは年間で173本もの展示会を開催していますので、さまざまな出展パータンを知っています。
──それは頼もしい。
岡部 この説明会には出展を検討している方もたくさんお越しいただいていて、昨年も約200社ご参加いただけました。なので興味のある方はぜひ3月27日にいらしていただいて、いろいろ質問していただけるのがベストかと思います。
──ちなみに気になる出展料金はおいくらでしょうか?
岡部 柱や壁、看板、看板などの装飾物は含まない金額で、1コマで95万円、半コマで47万5000円になります(税別)。1コマが6×3m、半コマは3×3m。ただ、われわれとしては先ほども申し上げたように商談会として位置付けていますので、半コマですと商談席が設けにくい。さらにVR/ARで体験場所となるとスペースが足りなくなってしまうので、1コマ以上をおすすめしています。
──なるほど。ちなみに先端コンテンツだけで何社くらい参加するのでしょうか?
岡部 120社集まっております。
──それはかなりの数ですね! 日本のVR/ARの展示会でもなかなかない数字です。逆に来場者として参加したい人はどうすればいいでしょうか?
岡部 ウェブサイトから招待券を請求していただけます。VRコンテンツ自体だけでなく、どうやって管理するのか、権利はどうなるのか、マーケティングで使うソリューションは何があるのか、さまざまな側面からコンテンツを学べるので、VR/ARを含めて先端のコンテンツのビジネスに携わっている方はここに来ないという手はないと思います。今年はAI・人工知能 EXPOも同時開催します。
──AIや人工知能も最終的にVRと結びつくというのは、さまざまなところで言われていることなので、かなり興味深いですね。最後に今後、このイベントをどう育てていきたいかをうかがってもよろしいでしょうか。
岡部 立ち上げ時からの考えなんですが、やるからには少なくともアジア最大、目指すは世界有数の展示会に育てていくということです。今は出展社数が1650社なんですが、2020年には2400社に増えて、7万8000名に来場していただけるイベントを目指しております。VR含めたコンテンツ業界の活性化に貢献していくというのがこのコンテンツ東京、そしてわれわれの使命です。ぜひご参加いただいて、一緒にコンテンツ業界を盛り上げていきましょう。
(提供/リード エグジビション ジャパン)
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