3Dプリンターを使った安価で正確な新しい治療「VR矯正」六本木ベイリーズ歯科が開始
六本木ベイリーズ歯科は、患者の歯の3Dデータを利用した「3Dハイブリッド矯正」を発展させ、より安価で正確な治療を可能にした「VR(Virtual Reconstruction)矯正」を開始した。
同歯科では、以前より患者の口腔内の状態を3Dスキャナーで採得し、治療シミュレーションなどを行う「3Dハイブリッド矯正」を実施している。従来の歯列矯正とは異なり、正確な3Dデータをコンピューターで解析した結果に基づいて治療を行うもので、各種矯正装置の配置なども理想的に行えるほか、歯に対する力の加え方も必要最小限となり、治療中の痛みや顎の骨のダメージも少なく済む。また、治療期間も従来の治療法の半分程度となるメリットがある。
「VR(Virtual Reconstruction)矯正」は、新型の3Dプリンターを使用して、患者の1本1本の歯の形状にピッタリ適合する歯列矯正用の装置「ブラケット(Nano Braket)」を造形し、さらにそのブラケットをコンピューターでシミュレーションを行った通り正確に配置・接着する新しい治療法だ。従来、かなり高額かつ難しい技術を習得した専門医のみが行えた「裏側ワイヤー矯正」を50万円からという安価で、より正確に行うことが可能となった。もともと行われていた「3Dハイブリッド矯正」における患者に優しいさまざまなメリットもそのまま活かせる。
同歯科は、5月から一般歯科医向けに「VR矯正」を実施するための講習会も開始するとしており、今後は全国の歯科医院でも「VR矯正」を行えるようになることが期待される。
●関連リンク
・六本木ベイリーズ歯科 ウェブサイト