「VRプロフェッショナルアカデミー」開校 第一期生は約11.7倍の狭き門を通った30名に
VRデザイン研究所は、日本初のVR専門の教育機関「VRプロフェッショナルアカデミー」を開校した。昨年11月から行われた第一次募集では約350名が応募。厳しい選考によって第一期生は最終的に30名に絞り込まれた。4月1日に御茶ノ水での開校イベントを皮切りに、3か月の実践学習がスタートしている。
「VRプロフェッショナルアカデミー」は、実践的な職業訓練を行うプロフェッショナルスクールだ。テーマをVR/AR/MRに絞り込み、ソフト開発の研究を通して、日本におけるVR関連のさまざまな分野への普及と世界に通じるグローバルクリエイティブ人材の育成に寄与することを目的としている。
同校には、「入学金・授業料が無料」「仮想プロジェクトによる実践スキル学習(クエスト方式)」「現場で働くプロが講師となる体験型アクティブワークショップ」の3つの特徴がある。中でも目をひくのが入学金も授業料も無料な点だ。
これは、企業スポンサーからの奨学金システムを採用することで実現している。エンジニアとして企業に就職・転職したい人向けのプログラムとなっているため、スポンサー企業側にとっても即戦力が獲得できるチャンスとなり得るのだ。生徒が3か月後のプロデビューを目標とした学習を実践することによって成り立っていると言える。
同校の今後の展開として、5月より「NEW TECHプロデューサー養成講座」を開設する。VR/AR/MRからさらに踏み込み、AIやIoTを活用した新しいサービスやコンテンツを企画立案するプロデューサー、プランナー、ディレクターの育成を目指す。
また、昨年8月より毎月1回、企業向けのVRビジネス研究会「VRビジネスフォーラム」を実施。これまでに5回開催され、VRに取組んでいる先進企業から毎回50~70名程のが参加し、盛況を博している。今年は形を変え、研究会のアウトプットの場となる「VRコンテンツフェス2017」を7月末に一般公開イベントとして開催することを計画しているとのこと。
アカデミーに所属している生徒から、明日のVRコンテンツを作り出すクリエイターの誕生が期待される。
●関連リンク
・VRプロフェッショナルアカデミー ウェブサイト