ハシラス、13歳の壁を超えた「親子で楽しめるVR」を発表 一眼でポジトラ+両手操作を可能に
ハシラスは9日、PC向けゴーグル「HTC VIVE」に独自改造したスマートフォン向けVRゴーグルを組み合わせたソリューション「親子で楽しめるVR」を発表した。
現在、映像を3Dで見られる二眼タイプのVRゴーグルは、視力への影響などを考慮して13歳以下の利用が制限されている。一方でアミューズメント施設やネットカフェなど「ロケーションベースドVR」の現場では、13歳未満からの体験ニーズも高い。
そうした場合、子供向けにスマートフォンを挿入して使う一眼タイプのゴーグルを用意するのが一般的だが、こちらはユーザーの頭や手の位置を検出してバーチャル空間に反映させる「ポジショントラッキング」や、両手のモーションコントローラーなどが利用できずに、没入感が下がってしまう難点があった。
そうした経緯があり、ロケーションVR向けのコンテンツを開発するハシラスは、今回「親子で楽しめるVR」の開発に至った。子供側は、独自に一眼に改造して3月末に発売された「VIVE トラッカー」をつけたVRゴーグルをかぶって、VIVEコントローラーを両手に持つ。大人側は普通にVIVEのゴーグルとコントローラーを装着。
さらに先のSXSW 2017にて披露した「Gold Rush VR」のネットワーク機能を活用することで、年齢を問わずマルチプレーでバーチャル空間で遊ぶという環境を実現した。