「カヤックのしごと展」レポート VR作曲ツールやMRサメゲーなど面白新しい作品が大集結!
4月9日、東京のエビススバルビルにおいて「カヤックのしごと展」が開かれた。面白法人カヤックの事業の成果を発表するレビューイベントで、同時に1社だけの合同説明会」も実施している。同社の仕事内容を社員に聞きながら、別ブースではその成果物が出ている、というものだ。しごと展中では「カヤックのVR展」が行われ、同社VR部の開発したVR/MRタイトルも展示されていた。
ちなみに今回はカヤック単体の発表だったようで、ガルチというVRタイトルも手掛ける子会社タイトルのVR化、例えば「まもるくんは呪われてしまった!VR」とか「ライデンファイターズACES VR」とかは残念ながら展示されていなかった(そもそも、これらはガルチのIPじゃないんだが……汗)。
話がアキバ方面の横道にそれてしまったが、改めて出展タイトルを紹介していこう。
ホロシャーク
Hololensのテックデモの1つ「ホロシャーク」。とある女子高生の好きそうなサメのぬいぐるみを利用し、リアルの地面を泳いでいるサメを操って、歩いている人(残念ながらゲーム内キャラだ)をジャンプしてパクつこう! というゲームになっている。操作はぬいぐるみの腹に手を入れて、左右に向けることで進行方向の変更、跳ね上げることでジャンプしてパクリ、といった具合だ。ぬいぐるみの中に入っているWiiリモコンがセンシングを行うという、ある意味夢のコラボ(?)なのだが、ぶっちゃけ筆者は満足に操作ができなかった。もう少しちゃんとした操作デバイスがあればいいんですけどねぇ、と思いました。
VRおじさんサメになるの巻。
VRおじさんが会場内でサメのパペットを持ちつつ右往左往。HoloLensの視界内ではパクリパクリとゲーム内の人にかぶりつく。わりと生々しい悲鳴が流れてました。
だれでも画伯 ミラクルトレース
Hololensのテックデモはもうひとつ。原理は非常に簡単で、お手本画像を現実世界のホワイトボードに重ねて表示し、Hololens越しになぞるだけでディティールの複雑な絵を誰でも簡単に描ける! というもの。そこの人、完全にチートとか言わない(笑)。どんなに絵心がなくてもこのシステムさえあれば、画伯とは決して言われない!(タイトルと違うとか言っちゃダメ)
VRおじさんが日本地図を描くよ!(当日は雨だったので首かけHololensはなし)
ちなみに見本の絵には「モナリザ」とかありましたが、描いた人いるんでしょうか。
OTO BLOCK
Oculus RiftとTouchを使った音楽作成ツール。GoogleのVRお絵かきツール「Tilt Brush」に触発されたカヤックのスタッフが、「じゃあ音だ!」という意気込みでつくったのがこちら。ドラムを叩く要領で音を出したり(ドラムセットと普通の音源がある)、シーケンスラインに音を並べて自動演奏、さらにはマイクを使ったサンプラー機能を搭載するなど、多彩な機能を搭載。もちろんVRなので、音のブロックを連続で触れて「音を連続で鳴らす」ような技術も使うことができるのが新しい。バーチャルサウンドトイの先駆けになるかどうかに期待したい!
2つ以上のブロックを組み合わせれば和音の表現も可能。音を引き延ばしてピッチやポルタメントとかができると面白くなりそう?
シーケンスの配置は拍に合わせるだけでなく微妙にずらして置くことが可能。アナログっぽい演奏も作れる
Tataite Kabutte VR
HTC VIVEを2台つないで遊ぶ2人プレイのVR。VIVEコントローラを使ってじゃんけん、ポン! 勝ったらハンマーを取って相手をたたき、負けたらヘルメットを取って防御! というほのぼの(?)としたゲームを大胆にダークファンタジー風にアレンジ。ハンマーが長剣、メットが盾となっており、負けて防御できなかったら首が吹っ飛ぶ殺伐さに仕上がっている(やられた側は視点が地面に……)。ギョメー! 編集部ではロケーションで遊ぶと盛り上がりそう、と話題になった(関連記事)
その他、東京ゲームショウのWarGaming Japanブースで展示・実演された「VR Special Photozone YAMATO」も展示。こちらもHTC VIVEを使用。
●関連リンク
・面白法人カヤック
・カヤックのしごと展(2017)