360度VR動画を解析するAI「VRCHEL」発表 詳細な属性を検出してビジネスマッチングを自動化
ジョリーグッドは、世界初となるVRコンテンツ解析に対応した人工知能エンジン「VRCHEL(ヴァーチェル)」を開発したと発表した。これを用いた新サービス第1弾は、4月25日に米ラスベガスにて開催される国際放送機器展「NAB SHOW」にて発表する。
「VRCHEL」は、テレビ、広告、VRビジネスを網羅するプロフェッショナルと、人工知能開発のエキスパートによって開発された“メディアビジネスのためのAI”だ。独自のアルゴリズムで360度VR映像と音声を解析し、そこに映る物や人、企業ブランド、シーン構成に加えて、音声・雰囲気の分析などが行われる。「VRCHEL」を用いることで、多様化したVRのビジネスニーズの中で、さまざまな相関性を見い出せるようになるため、既存ビジネスフローの短縮はもちろん、言語や業種を超えたメディアビジネスの拡大を実現する。
●VRCHELの特長
・同時にさまざまな属性を検出
これまでの映像解析では、画像解析によって「写っている物」の認識しかできなかった。「VRCHEL」では、パターン認識や機械学習を用いて、映像の解析や音声認識、自然言語処理など複数の解析を一度に行うことにより、コンテンツの場所や映っている物、企業ブランドだけでなく、シーン構成、出演者の属性、言語、そして雰囲気に至るまで、これまでの画像認識では難しかった、コンテンツ内容を詳細に把握することが可能となる。
・ユーザーの視聴行動を学習
コンテンツ解析だけでなく、配信中のアプリからユーザーの視聴行動を学習することで、認識率を永続的に高められる。また、国や業種ごとの趣向や視聴パターンを学習し、最適なコンテンツや情報をマッチングすることも可能。
・2D動画やCM映像も解析可能
360度VR動画だけでなく、2D動画やCMを解析して、同様に詳細な属性を取得することも可能。これにより、映像ビジネスにおける、さまざまなビジネスマッチングを自動化し、翻訳機能によって国境を超えたビジネス拡大を実現できる。
尚、「VRCHEL」を利用した新サービス第1弾は以下のイベントで発表予定だ。
●NAB SHOW
・開催日時:4月25日 10:00
・会場:ラスベガス・コンベンション・センター
●関連リンク
・VRCHEL ウェブサイト
・NAB SHOW セッション「VR x AI Potential for VR Business to Rapidly Expand by AI」紹介ページ