積木製作、「安全体感VRトレーニング」発売 高所作業の危険性をバーチャル体験
積木製作は19日、さまざまな現場で活用できるという安全教育ソリューション「安全体感VRトレーニング」を発売した。価格については、通常、VRコンテンツの受託開発に数百万かかるところを、100万以内からのトライアルが可能になる。また、本製品の監修企業も募集しており、協力すると通常より安価な価格で提供可能とのこと。
積木製作によれば、現在、建設業界を中心に人手不足と技術継承が課題となっており、効率的な教育が求められている。同社では明電舎や大林組と協業して、VR技術を活用した訓練・研修コンテンツを開発してきたが、特に安全教育に有用だと判断して、今回の発売に至った。
現実では難しい堕落、落下、挟まれ、火傷といった労働災害を体験し、安全意識の向上を促す。第1弾のコンテンツは「建設現場における仮設足場からの堕落」で、高所作業の危険性、安全帯の重要性を再認識できる。
VR機器は、PC向けVRゴーグル「HTC VIVE」を採用。対角5mの空間内を動き回れる「ルームスケール」に対応しており、体験者自分の手足を認識して、バーチャル世界を自由に歩きまわることで、現実に近い体験が可能だ。
現在は、鉄道業界で起こる「触車」を体験できるコンテンツを開発中で、今後は四半期毎にコンテンツの追加・発表を計画している。また簡易に安全教育を学べるスマートフォン用アプリも開発中で、近々リリース予定だ。