C#で開発できる次世代ゲームエンジン「Xenko」公開 VR開発向け機能も多数実装
シリコンスタジオは、C#で開発できるオープンソースの次世代型ゲームエンジン「Xenko」をリリースした。7月31日までの期間限定で一部有料プランを無料で提供する「ウェルカムキャンペーン」も実施する。
「Xenko」は、C#で開発できる次世代型クロスプラットフォームゲームエンジンだ。開発チームの「すべてのゲーム開発者に、より早くより自由にゲームを作れる環境を提供したい」という想いを軸に、インディーデベロッパーから大手ゲーム開発会社に至るまでさまざまなニーズに対応できるよう設計されている。
最新型のPBR(Physically Based Rendering:物理ベースレンダリング)技術をはじめ、デザイン・オブジェクトの保持・再利用・レビューを効率的に行うためのシーンエディター、ビルトイン・プレハブシステム、シーンストリーミングシステム、最新のグラフィックAPI(VulkanやDirectX 12)をサポートするマルチスレッドなどの機能も搭載。プラットフォーム間でシェーダーを共通化できる最新のシェーダーシステムを採用し、C#コードはエンジンの深部まで調査できるようオープンソースとして公開されている。
今回の正式リリースでは、シーンストリーミング管理、パイプラインレンダリングエディター、ライトプローブなどが加わったほか、バイノーラルオーディオ、単一パスのレンダリング、ワンクリックVR設定、マルチサンプリングアンチエイリアス(MSAA)など、VR開発をサポートする機能も多数実装されている。
今後は、直感的なビジュアル且つモジュール形式でレンダリングフローをエディター上で変更調整できる最先端の「レンダリングパイプラインエディター」や「ビジュアルスクリプトシステム」なども搭載していく予定とのこと。
●Xenko
【Xenko Personal】
・対象:小規模のスタジオ、および個人
・価格:無料
【Xenko Pro】
・対象:中・小規模のスタジオ
・価格:月額75米ドル(1シートあたり)
※7月31日までの「ウェルカムキャンペーン」期間中に限り無料で利用可能。
※製品ダウンロードの際、期間中に限りアカウント登録不要。
【Xenko Pro Plus】
・対象;大規模スタジオ
・価格:月額150米ドル(1シートあたり)
●関連リンク
・Xenko ウェブサイト(英語)