コロプラのVR新作パズル「Fly to KUMA」がTGSで遊べる! 開発の舞台裏を直撃インタビュー

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いよいよ本日17日から「東京ゲームショウ2015」が開催されます。Oculus VRやソニー・コンピュータエンタテインメントなど、多数のVR展示が用意される中から、今回はコロプラが手がけたOculus Rift向け新作VRアプリ「Fly to KUMA」をピックアップ。開発陣にインタビューしてきました!

 
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パズルゲームの「Fly to KUMA」。

 

——「白猫VRプロジェクト」などをリリースしてきたコロプラさんの新作ということで超期待です! インタビュー……の前にまず遊んでもいいですか?(笑)

 
もちろん! 基本的な遊び方を教えますと、まず片方に8人いるクマを、もう片方のゴールポッドまで無事に導くというのがゲームの目的です。

 
——往年の「レミングス」的な感じですね。

 
まさにそんな感じです。操作にはゲームパッドを使います。目線の中央に丸い玉があると思うので、そこに青いブロックを合わせていただいてAボタンを押すと、つかんだり離したりできます。青いブロックを置くところは左側の、表裏は右側の各アナログコントローラーで調節可能ですよ。

 
——道の途中、めっちゃミサイルが落ちてきてますね(笑)。この上に平たいブロックを置いてふさぐ……という。これでいけそうですね。

 
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雨あられである。

 
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ブロックを置いてガードすることで、クマたちが通れるようになった。

 
——クマかわいいなぁ。こっち見てほしい。

 
クマたちの近くまで顔をよせると、みんなこちらを見てくれますよ。

 
——それは見たい!

 
5
ラブリーだ!

 
東京ゲームショウ向けには、簡単なステージを3つ用意してます。あとクマたちをあえて攻撃にさらしていただくと、いろいろなやられ姿を見られます。例えばレーザーに当ててみてください。

 
——じゃあ遠慮なく。ごめんねクマたち……。って、上半身と下半身が真っ二つじゃないですか(笑)

 
開発陣からも「リアルすぎる」という声がありますね。例えるなら、「トムとジェリー」みたいな、殴られてぺしゃんこになっても可愛らしい感じを出せればいいなと思って作ってます。

 
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吹っ飛ばされてー

 
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爆発に巻き込まれてー

 
8
切断されてー、ともう大変な感じに。

 
——海外だとグロ表現はウケそうですね。ストーリーみたいなのはあるんでしょうか?

 
もともとクマたちがいた星が住めなくなってしまって、第二の故郷を探そうとロケットで旅していたところ、変な惑星に不時着してしまった……という背景です。オープニングで見えた塔みたいなのがその惑星で見つけたロケットで、これを使えばうまく脱出できるんじゃないかということで、一番上のコントロールルームまでがんばってみんなたどり着こうとしています。

 
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各ステージは、このロケットの中になってます。

 
——これはデモだけで終わるものですか? それとも製品化も考えられてますか?

 
製品化を考えてます。

 
——おお! もちろんFly to KUMA以外にもVRタイトルはつくっているという?

 
複数開発しておりますが、これが1本目ですね。今体験してもらったのは研究所みたいなステージですが、これが炎や水中の惑星だったりと、シチュエーションを変えて、360度見渡して楽しめるステージをつくってる最中です。

 
——このデモ版では、ジェットコースターにクマたちが乗って自分の周囲にはられたレールを駆け抜ける演出がいいですよね。

 
あれはぜひ見てもらいたかったので入れてます。

 
——まだデモの段階だから、入れてない要素もあるという。

 
すごく多くあります。色んなギミックで楽しませたり、頭を使ってパズルを解くというのがこのゲームのコアなので、その部分でVRらしさを入れていきたいです。

 
——確かにデモをやるときには、多くの人に体験してもらうためにあえて短めにしないとダメですよね。

 
そうですね。TGS版は1人5分となっていて、3ステージをクリアーするか、5分経つと自動的に終わりになってしまいます。ローンチの頃には100ステージとプラスαくらいまで増やしていきたいです。

 
——今はゲームパッドですが、これモーションセンサーの「Oculus Touch」に対応したら、青いブロックをかなり直感的にひっくり返したり置いたりできますね。

 
そうですね。今もコントローラーで違和感なく操作できるようにつくってますが、Oculus Touchが出てきたらより扱いやすくなると思います。「VRならでは」っていうところがこのゲームの強みなので、そこはちゃんと落とし込んで違和感なく仕上げたいです。

 
——そもそものアイデアのスタートはどこだったんでしょうか?

 
最初は積木をつくるデモがあって、ドミノとかを並べたりしてたんです。そこに社長の馬場がきて「これ面白い」と言う話が出て、じゃあブロックを組み立ててなにかをつくるパズルゲームにしたらいいんじゃないかと。さらに「レミングス」的な要素を加えたら面白いよねという話になりました。

 
——「積木」+「レミングス」なんですね。これは「PlayStation VR」でも出されるんでしょうか?

 
ゆくゆくは色んなヘッドマウントディスプレイに出していきたいですが、今はひとまずOculus Rift向けです。

 
——日本だけでなく世界全体のVR市場を狙ってるという。あ、だから「グロかわ」なのか。

 
そうですね。もう少し海外よりに仕上げていきたいです。日本のよさである「かわいい」を入れつつ、どうすれば海外に受け入れられるのか模索して、ローンチまで作りこんでいきたいです。

 
——世界中のいろいろなクマとタイアップもできそうですね。グミの「ハリボー」とか。

 
映画の「テッド」もですね。海外は結構クマが多いです。

 
——そういえばコロプラさんはVRの開発者やデザイナーを継続的に募集されてますが、チームの人数って増えてるんでしょうか?

 
そうですね。白猫VRプロジェクトを開発していたときからは、3倍から4倍に増えてます。

 
——って、白猫VRは今年1月のリリースですよね。むちゃくちゃな勢いで採用してますね。

 
めちゃくちゃ力を入れていて、とめどなく募集しているので、ぜひ応募してください。今後数年は、VRに対して力をゆるめる予定は特にないので、今後どんどん強化していきます。

 
——「パーソナルVR元年」になりそうな来年は面白そうですね。

 
そう。プラットフォームが立ち上がる年にコンテンツを開発できるなんて、なかなかないと思います。ご興味のあるクリエイターは、ぜひ応募してくださいね。

 
 
●関連リンク
コロプラ
東京ゲームショウ

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