【新連載】集英社 ジャンプVRが行く! 特攻野郎 VRチーム‼︎ 徳島マチ★アソビ レポvol.1 & 2
ごあいさつ
みなさん、こんにちは。集英社の武田です。
懇意にしていただいているPANORAさんのご厚意で、本日より隔週ではありますが連載のページをいただくことができました。そこで、我々のVRへの挑戦をルポマンガ形式でお伝えしていこうと思っています。
初めに断っておきますが、僕はマンガで描かれるほどひどい人間ではありません。あくまで皆さんに楽しんでいただくために、誇張に誇張を重ねてキャラクターを作っております。いたってジェントルマン、いやむしろ天使と呼んでも良いくらいの男であります。僕以外のスタッフたちは、おおよそ本人のまんまでありますから、おそらく企画を立てたマツモトの悪意が僕をあのようなおぞましい人間として描かせたのだと思います。あ、そのマツモトですが、昨日思い立ってクリオネの動画をとるよう命じましたので、いまごろオホーツクの海に潜っていると思います。オホーツクの海はまだ冷たいぞ、イヒヒヒヒ。
さて、PANORAをご愛読のみなさんは、僕らよりずっとVRのことに詳しいので、いまさら言うまでもないことですが、VR、すごい没入感ですよね。
あまりVRのことを知らない人(というか日本人はまだ、VRを知らない人がとても多い)と話していると、VR機器が、ゲームハードの延長線上のものと思われている方が大変多い。もちろん、ゲームをしても今までにない没入感ですから、その体験は衝撃的なものでありますし、入りとしてゲームからというのは、とても分かりやすくて普及にはもってこいですよね。でもやはりVRの本質はゲーム機ではなく、ゲームもできるまったく新しい「メディア」なんだと僕らは思っています。
で、そのVRを使って、僕らは何をしていくのか?
話はちょっと横にそれますが、僕は6年ほど宣伝部という部署にいたことがあります。そこで痛感したことですが、イラスト展などを地方にもっていくと、ものすごく喜ばれる。でも、いろいろな事情で、毎回地方を回すということができないこともある。東京では必ず開催されるというのに。
諸事情で東京まで出てくることができない方のために、僕らには何ができるのか?
読者の方が東京に来られないなら、僕らのほうから「読者のお家」に行くことはできないだろうか? で、実験的に作ったのが「ジャンプ美術館」であり「ジャンプCUBE」です。(下のルポマンガに登場します)VR上に仮想の美術館やイラスト鑑賞スペースを作り、ちょっとしたVR機器さえあればだれでも大好きなマンガ家の先生のイラストを鑑賞することのできるアプリを目指しました。残念ながら、まだ実験段階ですので、配信などは未定ですが、いろいろなイベントにこれらのアプリを持っていき、なるべく多くの方に体験してもらい、ご意見をフィードバックして、来るべき時に備えよう、という趣旨でただいま活動しております。
ジャンプフェスタやジャンプビクトリーカーニバルなどの集英社系イベントには出していましたが、今回初めて、それ以外のイベント、つまり「徳島マチ★アソビ」に出展したのでした。果たしてどんな道中になりましたのやら、それは読んでのお楽しみということで……。
あ、社長! 本日もまたお日柄がよく、いい男でげすな! いえいえあたしなんざぁもう……!
【ウエッジ マツモトのおまけコラム】
「くそーっ! クリオネなんて、どこにもいねー!」
スタッフのマツモトだ。いまオホーツク海からベーリング海峡までたどり着いた所だ。タケダの命令でクリオネを探している。ヤツは鬼だ! いったいクリオネとVRに何の関連性があるってんだ!
上でタケダが真面目なことを書いていやがるようだが、みんなだまされるな! あいつの本性は漫画通りの極悪人だ。何しろ口癖は「集英社VRコンテンツで世界征服」だからな。そのためには部下のことなんか踏み台にしか考えていねえ。自分勝手で、せこくて、人の迷惑も考えず、食い意地がはっていて、おまけに水虫だ! 怒りのあまり体が熱くなってベーリング海峡がハワイに感じられるほどだぜ。
でもVRに関しての情熱は人一倍なんだよなあ……。
おっと、俺は何ほめてんだ。とにかくあいつは嫌なヤツなの! その辺もふまえて読んでくれ。これから隔週で金曜日、続きは6月9日にアップ予定だぜ! これからもよろしくな!