VRize、VRの「LIVE視聴」「ソーシャル視聴」を当たり前に J SPORTS協力で実証実験
VRizeは、開局20周年を迎えたジェイ・スポーツと共同開発したVRアプリ「J SPORTS VR」において、今後実装予定の「LIVEモード」および現在開発中の「ソーシャル視聴機能」β版の実証実験を行った。2020年のオリンピックイヤーまでにVRで一緒に観戦している体験を「当たり前」にすることを目指す。
VRizeが提供する「VRize Video」は、高機能なVR動画アプリを短納期・低価格で制作できるCMSサービスだ。2D、360度動画の両フォーマットに対応し、ライブストリーミングも提供。現在は、TV局やVODサービス企業を中心にサービスを提供しているが、イベントでも利用できる簡易プランも提供している。
「VRize Video」を利用している「J SPORTS VR」では、ラグビー強豪国を舞台にした世界最高峰のクラブによる戦いであるスーパーラグビーで奮闘をつづけるサンウルブズの全面協力により、新たなVRコンテンツを制作。メディア向けに「J SPORTS×サンウルブズ VR体験会」(実証実験)を5月27日に実施した。
当日は、事前にサンウルブズの東京合宿において収録を行った360度動画の体験や、アプリの新機能として実装予定の「LIVEモード」を利用し、秩父宮ラグビー場で開催されたスーパーラグビー「サンウルブズ 対 チーターズ」の「バーチャルシアターLIVE」視聴体験が行われた。また、VRizeが現在開発中の「ソーシャル視聴機能」のβ版の体験も実施した(現在「J SPORTS VR」にはソーシャル視聴機能は非搭載)。
VR動画アプリのソーシャル機能の実装は、海外では「Facebook」「YouTube」「Hulu」「FOX SPORTS」が提供するVR動画アプリなどまだ少数で、国内では前例のない機能だ。あるアンケートの調査結果によると、VRは閉ざされた世界に入り込む性質から「ソーシャル機能が必要である」という回答が70%以上となったというデータもあるという。
現状、「VRize Video」に搭載されている「ソーシャル視聴機能」は、ハイエンドなVRデバイスである「Oculus Rift」のみ対応しているが、今後はマルチプラットフォーム対応も予定している。「VRize Video」は、スポーツに限らず、音楽ライブや企業のイベント利用など、さまざまな用途で利用できるプロダクトとして引き続き開発していくとしている。
●J SPORTS VR
・価格:無料
・プラットフォーム:iOS、Android、Oculus Rift(Oculus Storeにて後日リリース予定)
●関連リンク
・iOS版 J SPORTS VR ダウンロードページ(App Store)
・Android版 J SPORTS VR ダウンロードページ(Google Play)
・VRize ウェブサイト
・ジェイ・スポーツ ウェブサイト