DMM VR THEATER「コワイコエ~稲川淳二のお葬式~」試写会レポ トーク中に心霊現象発生!?
横浜・DMM VR THEATERの新コンテンツ「コワイコエ 稲川淳二のお葬式」が6月1日についに公演初日を迎えた。一般公開に先駆け関係者試写会が開催されたのでその様子をレポートしたい。
お葬式会場を模したDMM VR THEATERは喪服姿の弔問客……はほとんどおらず、カジュアルな服装の若い男女でいっぱいだった。
コラボドリンク・フードの発売も。ドリンクはざくろジュースと炭酸のMIX。
ステージの前には故人が眠る(と思われる)棺桶が
さて、本公演はお葬式という体で……稲川氏が司会を務め、弔問客が故人の好きだった怖い話で送るというもの。公演は4パターンあり、今回は以下のパターンで行われた。
猫が鳴く(津田健次郎)
かくれんぼ①(藤田咲)
北海道の花嫁①(森田成一)
霧の事故現場(豊永利行)
(以上敬称略)
劇場の壁には出演声優のサイン色紙も。作品ブックレットにはインタビューも掲載されている。
オープニングでは故人の遺影の前に稲川氏がホログラフで登場するという演出が。
ネタばれになるので、各話の内容は語らないが、本公演ではホログラフの部分は要所のみ。基本的には同シアターの誇る9.1chサラウンド対応の音響を活かした作りとなっている。
また、要所でしかホログラフは使われていない、とはいうものの、その使いどころが絶妙。ヒヤリと背筋が寒くなるような演出で、ホログラフのシーンはどれも印象に残った。また、稲川氏の怪談ならではの怖いだけでなく“涙をほろりとさせる何か”が残る話であるところも注目しておきたい。
嬉しそうに話す稲川氏。
さて、終演後には俳優である稲川淳二氏が登壇し、トークショーが行われた。体の節々の調子が悪く“祟られている”といって登場した稲川氏は本作を見て開口一番「面白かったですねぇ、自分が出てくる瞬間を見てアレっと思った。これはドッペルゲンガーかと思った」というくらいのホログラムのリアルさに興奮を隠せなかった模様。
「怪談を語るなら70から」と言われていた稲川氏も今年の8月で70歳になり、怪談ツアーも今年で25周年。「ちょうどいいタイミングで(自分を)殺そうかな、と思ったらいい具合に死にました(笑)」と語った。また、本作を製作した盟友の金田敬監督についても「彼は天才、超天才です。まさに鬼才だな」とべた褒め。
自分の棺桶を覗き込み思わずギョっとする稲川氏。途中、棺桶の霊に引き込まれるアクシデントも発生。
前々から自分のお葬式のことを考えてたという稲川氏はこの年齢になると「死が怖くなくなる」と語り、この上映を見て「いいなぁ、(死んだ)自分が棺の中にいて、もう一人の自分がそれを覗きに来るの。やってみようと結構真面目に考えてます」とも。
なお、本公演は10の怪談話を4話ずつ、4パターンで上映する。「かくれんぼ」「北海道の花嫁」は演者の違うバージョンもあるのでそれを含めると全12話。一度見たら別の話も見たくなること間違いなし。
ホログラフの稲川氏、棺に横たわってる稲川氏、そして生身の稲川氏で写真の中には稲川氏が3人に!
上映後は故人に献花ができます。棺の中の稲川さんが何を言っているかは会場でのお楽しみ。
「コワイコエ~稲川淳二のお葬式~」は6月中の火~金、および7月1・2日に公演が行われる。公演スケジュール・内容は公式ホームページを参照してほしい。
●公演詳細
・監修・特別出演:稲川淳二
・監督:金田敬
・開催日:6月1日~7月2日(月曜日と6月中の土日は公演なし)
・公演時間:約60分
・会場:DMM VR THEATER(神奈川県横浜市西区南幸2丁目1-5)
・入場料:前売:3000円/当日券:3500円(+1ドリンク制(500円))
●関連記事
・DMM「コワイコエ 稲川淳二のお葬式」制作発表会 VR+9.1chの最新技術と深みある怪談が融合
●関連リンク
・DMM VR THEATER
・「コワイコエ~稲川淳二のお葬式~」
・稲川淳二オフィシャルサイト
(C) ユニJオフィス
(C) DMM.futureworks Co., Ltd.