アップル、次期macOS「High Sierra」にてVRをサポート SteamVRもMac対応に

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アップルは米国時間の5日、米国カリフォルニア州サンノゼにて開催している開発者向けイベント「WWDC17」の基調講演にて、次期macOSとなる「High Sierra」を発表した。同社のデベロッパープログラムのメンバーは本日から入手可能。パブリックベータは6月後半に「beta.apple.com」にて公開し、今秋にMac App Storeを通じて無償で配布される予定だ。

 

開発者は、外付けグラフィック開発キット(External Graphics Developer Kit)を活用することで、自分のアプリをThunderbolt3接続の外付けグラフィックユニットに最適化可能だ。

 

PANORA的には、Mac初となるVR対応が大きなニュースだ。

 
 

まずは、アップルが手がけるグラフィック処理を効率化するAPI「Metal 2」について。

 

VRに最適化されたディスプレーのパイプライン処理や、GPUの優先指示といった要素を含む。

 

アップル純正の「Final Cut Pro」でも360度映像のワークフローをサポートし、取り込んで編集して360度映像として書き出すことが可能になる。

 

アップルによれば、今年中に米Valveが「SteamVR」をmacOSに最適化。

 

同様に今年中にUnity、Unreal Engine 4といったゲームエンジンがmacOS上でのVRコンテンツ開発を可能にする。

 
対応Macとしては、新モデルとして更新された「27インチiMac Retina 5K ディスプレイ」(GPUはRadeon Pro 570・4GB/同575・4GB/同580・8GB)、サプライズとして明らかになったiMac Pro(GPUはAMDの次世代フラグシップとなるRadeon Pro Vega)、先ほどの外付けグラフィックユニットを併用した既存モデルでVRの利用が可能になるようだ。

 

日本における27インチiMac Retina 5K ディスプレイの価格は、19万8800円から。今から購入可能で、現状お届け予定日は6月9日となっている。

 

iMac Proは12月発売予定。

 

基調講演では、「スター・ウォーズ」シリーズに携わるインダストリアル・ライト&マジック(ILM)のジョン・ノール氏が登壇。

 

別スタジオのスタッフが、iMacとHTC VIVEを利用して、グリーンバック合成でスター・ウォーズのVRデモを披露していた。

 

VIVEをかぶるとそこはスター・ウォーズの世界。

 

コントローラーからライトセーバーを出したり。

 

両手のコントローラーを閉じて空中に出したオブジェクトを

 

縮小したり。

 

ビームで指示して

 

場所を移動させたりといったことが可能だ。

 

もちろんダース・ベイダー卿もいます!

 

ムービーの再生を指示すると

 

飛び去るTIEファイターを眺めるベイダー卿。

 

ん?

 

おもむろにライトセイバーを出してプレイヤーの方に歩いてきて……。

 

あっ!

 

アブナァイ!

 

……というようなまさに映像の中に入った体験をVRでは実現できるわけです。

 
この件に関してはHTCもプレスリリースを出しており、外付けグラフィックユニットを通じ、SteamVRのベータ版とHigh Sierraを活用することで、MacBookでもVIVEのコンテンツ作成に寄与できるとしている。

 
 
*お詫びと訂正:初出時、:外付けGPUユニットについてアップル純正としておりましたが、正しくはサードパーティー製でした。訂正してお詫び申し上げます(2017年6月6日7時25分)

 
 
●関連リンク
プレスリリース(英文)
High Sierra
WWDC

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