「Pokémon GO」のモンスター捕獲もよりリアルに!? アップル、iOS 11にて「ARKit」を追加
アップルは米国時間の5日、米国カリフォルニア州サンノゼにて開催している開発者向けイベント「WWDC17」の基調講演にて、iPhone/iPad/iPod touchの次期iOSとなる「iOS 11」を発表した。
開発者向けにはdeveloper.apple.comにて本日から、パブリックベータ版はbeta.apple.comにて今月遅くに配布し、正式版は秋に公開予定だ。対応機種は、iPhone 5s以上、すべてのiPad Air/すべてのiPad Pro/第5世代iPad以上/iPad mini 2以上、第6世代iPod touch 6th。
その中でPANORA的に注目なのが、iOS端末を使って現実世界の映像にCGを重ねられる「ARkit」だ。スマートフォンでARというと、以前よりQRコードなどのマーカーを使うタイプが存在している。最近ではレノボの「PHAB2 Pro」やASUSの「ZenFone AR」など、端末側に深度センサーを用意してARを実現するGoogle Tango製品も目立っている。
アップルのARKitは、そうしたマーカーや特別なセンサーを必要とせず、既存のiOS端末に含まれているカメラとCPU/GPU、モーションセンサーを組み合わせて実現するものだ。
これにより数億ものiPhoneやiPadが対象となり……。
世界最大のARプラットフォームが誕生するとのこと。
例えば、机の上にCGのレゴで作られたバットモービルを出現させて……
分解したり。
Pokémon GOでモンスターを捕まえるARモードで……
端末の位置を動かしても、背景がモンスターと一緒について来ない。より本当にそこにポケモンがいるように感じられる。
基調講演では、壇上のテーブルに……
コーヒーカップを出現させて
回り込んで異なる角度から見せていた。
さらにライトを出現させて
コーヒーカップに近づけたりして、置く場所によって光の反射や影などをシミュレーションしてくれる様を見せていた。
サードパーティーのWingnut ARも登壇して、テーブル上のショートストーリーを披露。
机の上に巻物を広げると……
CGの街が出現。
数人の人物が歩いてくる。
とそこに飛行機が着陸。
積み荷を運び出すメンバーたち。
しかしそこに敵機が現れて攻撃してきた!
CGの街並みにヒットして爆発が!
逃げ惑う人々。リアルのテーブルの端から落ちるCGキャラも。
援軍が現れたのか空中戦になった。
敵機を無事破壊。登壇者の方に破片が飛んでくる。
……したものの、街並みはボロボロに……。
今回あまり仕組みなどの詳細は語られなかったが、アップルでARといえば、2015年に買収したARスタートアップのMetaio(メタイオ)が思い起こされるところだ。今後、既存のiOSアプリも含めてどんな展開が起こるのかに期待だ。
●関連リンク
・プレスリリース(英文)
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