アップル、「iMac Pro」12月発売 過去最高の描画能力を27インチRetina 5Kディスプレイで
アップルは、新しいワークステーションクラスの製品ラインで、27インチRetina 5Kディスプレイを搭載した「iMac Pro」を先行公開した。発売時期は12月で、価格は4999米ドルからとなる予定。日本での予定価格は現在のところ未発表。
新しい「iMac Pro」は、27インチRetina 5Kディスプレイ、最大18コアXeonプロセッサを搭載し、最大22テラフロップスのグラフィックス処理が可能。高度なグラフィック編集、VRコンテンツ制作、リアルタイムの3Dレンダリングにも対応可能な非常に高い性能を誇る。
アップルのハードウェアエンジニアリング担当バイスプレジデントであるジョン・ターナス氏は以下のようにコメントを寄せている。
●アップル ハードウェアエンジニアリング担当バイスプレジデント ジョン・ターナス氏 コメント
「デベロッパやお客様に、iMac Proをいち早くご紹介できることを大変嬉しく思っています。iMac Proは、これまでで最も高速で最もパワフルなMacであり、ワークステーションクラスの処理速度を実現する初めてのiMacです。システム全体を再設計して完全に新しいサーマルアーキテクチャをデザインし、お客様に愛されているiMacの洗練された静音性の高いボディに詰め込みました。iMac Proは、これまで見たことがないようなものへと大きく前進しています」
ワークステーションクラスのパフォーマンスを実現するiMac Design次世代Intel Xeonプロセッサを最大18コア搭載。負荷の高いプロレベルの作業が処理できるよう設計されている。また、フラッシュのアーキテクチャと新しいサーマルデザインによって、これまでのiMacのように薄くシームレスなデザインでありながら、冷却機能が最大で80パーセント向上している。
新たにRadeon Pro「Vega GPU」が搭載され、これまでのMacで最も高度なグラフィックス機能を搭載。次世代のコンピューティングコアと最大16GBのオンパッケージ高帯域幅メモリ(HBM2)を採用し、最大で11テラフロップスという単精度の計算能力を発揮するため、リアルタイムの3Dレンダリングや臨場感あふれる高フレームレートのVRを実現する。さらに機械学習に最適な半精度の計算処理では、最大で22テラフロップスという圧倒的なパフォーマンスを提供する。
最大で4TBのSSD、最大で128GBのECCメモリをサポートし、4つの「Thunderbolt 3」ポートには、高性能RAIDアレイを最大で2つ、5Kディスプレイを最大で2台同時に接続可能。Macで初めて「10Gb Ethernet」を搭載し、ネットワークが最大で10倍高速となる。
さらに、今回発表された「iMac Pro」に加えて最高レベルのハイエンドシステムを求めるプロ向けに、高いスループットをモジュラーデザインで提供できるように再設計された次世代の「Mac Pro」を新しいディスプレイとともに開発中とのこと。
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