PS VR「The Inpatient」体験レポ Until Dawnの世界、60年前のサナトリウムで展開する恐怖【E3 2017】
アメリカ・ロサンゼルスで6月13〜15日に開催されたゲームの祭典「E3 2017」。PlayStationブースでは多くのPlayStation VR対応タイトルが出展されていた。今回はそのうち「The Inpatient」のプレイインプレッションをお届けしたい。
イメージイラストはこんなことになってました。注射液に人影が……。
The Inpatient – PlayStation VR Announce Trailer
「The Inpatient」はサイコホラーアドベンチャーゲームで、「Until Dawn」シリーズの地続きの世界観となっている。「Until Dawn」シリーズといえば、「Until Dawn: Rush and Blood」というガンシューティングゲームがPlayStation VRのローンチタイトルとして登場したが、ゲーマーが欲しかった続編はガンシューじゃなくてアドベンチャーの方がよかった、ということもあって本作の開発の原動力になったようだ。
舞台は「Blackwood Pines Sanatorium」というサナトリウムでプレイヤーは記憶喪失となっている。「Until Dawn -惨劇の山荘-」を遊んだ方だったら「ん?」と思う人もいるかもしれない。
どうやら彼が医師のようで、プレイヤーに様々な質問を投げかける。
ゲームをスタートすると、腕を縛り付けられて車いすに乗せられていることがわかる。医師と呼称する男がやってきて「何か思い出したかね?」と質問をしてくる。いろいろな方向を見てみると質問の答えが表示されるがその後ろには「懐疑」「怒り」「信頼」などその感情も表示されている。
何度か質問をするうちに「目を閉じてゆっくり深呼吸をして……」と諭されるので目を閉じるとフラッシュバック。でもその映像は途中で途切れてしまう。そしてある特定の質問を答えると「蝶」が目の前を飛び交った! これは「Until Dawn -惨劇の山荘-」をプレイした人ならわかるが、これはストーリー分岐・バタフライエフェクトを意味する。
薄暗く陰鬱なサナトリウムの中、自分の記憶を探し出す。
病室に戻ると車いすから降ろされ、自由に歩けるようになる。ある書類をよく見つめると看護師の記憶を思い出す。しかしその笑い声はどことなく不気味だ。そしてベッドに横たわると別の記憶を思い出す。そして異形の人物が現れ……というところでデモプレイは終了した。
一見人の好さそうな看護師だが……背後の人影も気になる。
続きが見たいと思わせるとともに、「Until Dawn -惨劇の山荘-」を遊んで発売前に予習をしたくなるような作品となっている。もちろん、単体でも十分遊べるのでまずは本作から遊んでみてもいいだろう。海外では今年のホリデーシーズンの発売を予定している。
あ、今回も残虐なシーンがあったら暗転は可能な限り避けていただけると助かります……(笑)。
(C) Sony Interactive Entertainment Europe
Source: Sony Interactive Entertainment
(TEXT by Shogo Iwai)
*E3 2017のレポート記事まとめはこちら
●関連リンク
・Super Massive Games
・The Inpatient(Super Massive Games)
・「Until Dawn -惨劇の山荘-」(CEROレーティング:Z 18歳未満の方は閲覧不可)