実物としか思えない!? 「CG御神輿シミュレーター」登場 VR開発も計画中
創業150年の歴史を誇る御神輿制作会社の中台製作所と東京技術協会、ハコヤは6月22日、CGの御神輿で1億通り以上の組み合わせが可能な、CG御神輿シミュレーターを開発したことを発表した。さらに、同シミュレーターの3Dモデルを生かしたVRコンテンツも計画している。
CG御神輿シミュレーターの紹介ムービー。実物としか思えないほどのクオリティ。
御神輿は大変高価な日本の工芸品。町内会を初めとする地域の要望を聞きながら見積もりや完成予想図を作成していた。しかし、そうした意見を持ち帰っての再提案に時間がかかること、パーツリストを見ただけでは完成の想像が難しいといった課題があった。
これらを解決するため、CG御神輿シミュレーターの制作を開始。
同シミュレーターでは、28カ所のパーツについて、素材や形状に応じて変更可能。その組み合わせは1億通り以上になるという。また、漆や檜(ひのき)、金、銀、真鍮、螺鈿(*編注:らでん。貝殻の内側にある虹色などを生かし、漆器などに埋め込み装飾する装飾技法)といった日本古来の表現の難しい素材の表現には、美しいCG作成に定評のあるEpic Games社のUnreal Engineを採用。リアルタイムCGながらフォトリアリスティックに再現した。
こちらは部材切り替えシステムの紹介。
この御神輿3Dモデルを転用し、VRコンテンツの開発も計画中だ。