「Knuckles」の正体が明らかに! 米Valve、新型VRコントローラーの開発者向け情報を公開
米Valveは6月22日(現地時間)、同社が開発中のVR向けコントローラー「Knuckles」について、クイックスタートガイドを公開。内容はその名の通り簡単なセットアップ手順となっているが、コントローラーを握ることで各指の動きを検出するといった操作方法や構造が明らかになった。
こちらがコントローラーのセンサーやボタンの配置図。特徴的なのはコントローラーの持ち手部分に搭載するセンサーで、中指、薬指、小指の接触面積から指の開き具合を検知するというもの。
人差し指が担当するのは、VIVEコントローラーやOculus Touchでもお馴染みとなっている、コントローラー背面のトリガー。親指ではトラックパッドなどコントローラー上部にあるボタン類の操作を行う。
全体としてはプレッツェルを半分にしたような形状をしている。なお、コントローラーの使用にはVIVEが必要になる。
装着方法は、リング部分に手のひらを通してコントローラー下部にあるストラップを引っ張る。これでリング部分を締め付け、自分の手にフィットさせるという仕組み。
指のトラッキングキャリブレーションは、コントローラーを1秒握りしめたら、素早く手を開いて1秒まつというのを繰り返すだけ。
クイックスタートガイドではこのほか、コントローラーの電源が入っていれば、いつでもキャリブレーションはやり直せること。その際は片方のコントローラーだけキャリブレーションを行えることにも触れている。
また、VRコンテンツをプレイ中に物体を掴んだり、投げたりといった動作を行うときに自動的に発生する場合もあるという。理由としては、皮膚の静電容量が時間と共に変化するためだ。
物体を掴んだり投げたりという動作の際に指のリキャリブレーションが入ることがあるという説明から、物体をつかむ際は実際に手を握ることで行えることが予想できる。
また、Valveはクイックスタートガイドのなかで、まずSteamVR Home(関連記事)で試してほしいとしている。SteamVR HomeはKnucklesを検出すると、自動的に5本の指を判別する仕様。画像でもユーザーの手を表現する3DCGが、指の開閉を反映していることが分かる。
Knucklesの登場で、5本の指を使った繊細な操作を行えるコンテンツの登場にも期待が膨らむ。まるでSFロボットアクションのコックピットのように、5本の指で機体を自由に駆るといった憧れのシチュエーションも今後体験できるかもしれない。
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