CEATEC 2015の「ミライセンス」で未来を感じてきた
CEATEC JAPAN 2015で、初日に取材した触感ゲームコントローラー「Unlimited Hand」。最終日にゲームを展示すると聞いていたので行ってみたところ、残念ながら体験できなかった。
悲しみの雨を降らせたい勢いだったが、CEATECの女神は救いの手を出してくれた! 同じく触感タイプのコントローラーをミライセンスさんが出していました。
今回体験させていただいたのは合計4種類。そのうち写真の参考出展をのぞいた3種類を紹介します!
まずはカーアクションゲーム。
コントローラーはこちらの小さい2つで、両手に持つ事で車の振動などが体感できる。
フットペダルで早速エンジン始動!
運転始めて速攻壁にぶち当たる記者……。どれだけゲームに慣れてないのかわかる行動ではあるが、むしろそのおかげでコントローラーを通したすさまじい振動を体感できた。これ確実に事故ってる!
多分ミライセンスさん的には、そこはどうでもいいのかもしれないが記者としてはかなり感動できた。もちろん通常走行でも振動は体感できる。それもかなり細かく設定されているようで、小石などのある道を走った時に感じる
タイヤが異物に当たった感触なども振動で表現している。手で感じる情報だけでここまでイメージがわくのかと驚かされる。
お次はこちらのコントローラー。
スタッフさんの「軽く握ってください」という言葉を無視してガッツリ握っていたら全然振動を感じられずに「これ何が体験できるんですか?」とバカな発言までしてしまったが、「もっと軽く握っていただければ引っ張られたり押されたりする感覚が体験できます」との事で握り直してみたら……。
キタキタ! すごい! 振動だけで本当に手が引っ張られていく感覚に!
「振動で脳を誤認識させて本当に引っ張られてるように感じさせるんです」とスタッフさん。うん。本当に誤認識させられてます。頭の悪い自分だけが誤魔化されてるのかと思いきや、ほかのお客さんたちも誤認識させられてるようで、みなさん一様に感動していました。よかった仲間いた。
一番並んだのはこちらのコントローラー。これは体験できてよかった! ぶっちゃけ「なんでここだけ時間かかってんの?」と文句たれたれな記者でしたが、それもそのはず。小さいデバイスで五種類の感覚を体感できるのです。こちらも軽く握るのが前提。
こんな感じに。
こちらのカメラで手の位置を感知して、コントローラーを押し上げる感覚を体感できるらしい。
前回は脳が誤認識したが、今回はそれを知ってる状態で体験するわけだ。「そう簡単にはダマされん」という強い意識があったものの……。
ガッツリ騙されました。「うわあ。押されてる! 手が上がっていく!恥ずかしい位に反応がいい記者をニコニコ見守るスタッフさん。
このコントローラーが他のよりスゴイのは、実際に手が勝手に上がっていくところ。力を入れて押し返そうとしても、気を緩めるとすぐに押し上げられていくのである。
「次は吸い込みますよー」と言われ「ちょっと待って!」と思ったのもつかの間、今度はグングン手が下に吸い込まれていく! 何この感覚。というか体感! こちらも手が勝手に動いてしまって、自分では簡単に制御がききません。
そしてまだまだ体験は続いていくが一番驚いたのは最後の体験。
これはゴムをギリギリまで引っ張り、ブッチリとゴムがちぎれる感覚を体験できる。その切れた瞬間が素晴らしくパチンと音でもなってるかのごとく手に心地よい感触が残る。
「まるで弓でも引いてるかのような感覚になりますよね」と言われ記者が思いついたのは「艦隊これくしょんの加賀さんになれるゲームが出たらこれ実装されないかなぁ」というオタク的思考でした。実際の弓は重くて素人では引けないけれど、これなら感覚的に楽しめるではないか。
早速ミライセンスさんにお話しを伺ってみたのだが、ゲームメインというより、医療促進などを極めていきたいという。それはそれでスゴい未来展開になりそうだ。
でもここまで素晴らしい触感コントローラーなのだから、一般にもぜひ広めていっていただきたい。発売日はまだ未定だが、来年を目標に頑張っているとのこと。でぜひイベントなどでミライセンスさんを見掛けたら、記者と同じように是非とも「すっげぇぇ!」と叫んで未来を体感してほしい。
(文/とりか)
●関連リンク
・ミライセンス