NTTデータ、HoloLens向けに「全英オープンゴルフ」データを3D地図上に表示するアプリ開発
NTTデータは、7月20日~23日に英国・ロイヤルバークデールゴルフクラブに開催される、同社が協賛する「全英オープンゴルフ」において、試合データをデジタル3D地図「AW3D」上に再現しHoloLensで視聴できるアプリを開発したと発表した。
開発されたHoloLens用アプリでは、NTTデータの独自技術である「全世界デジタル3D地図提供サービス(AW3D)」とAR技術をかけ合わせることで、「全英オープンゴルフ」の試合をARで視聴可能にする。トーナメント期間中の成績推移や選手間のドライバー飛距離比較など、視聴者が試合映像から取得しにくいデータを、ゴルフコース全体を俯瞰する新しい視点で表現。今まで以上の臨場感が得られる新しいゴルフ観戦を実現する。これらは「全英オープンゴルフ」の大会期間中に、同社のパビリオンにて試行運用が行われる予定。
同社は、世界最古のメジャー大会である「全英オープンゴルフ」オフィシャルパトロンとして、大会会場に幅11.2m×高さ9.6mのデジタルサイネージ「NTT DATA Wall」を設置。これまで、以下の情報をグラフィカルに表示し、情報提供を行ってきた。
・スコア/ランキング情報
・各ホールでのプレー情報(リアルタイム)
・各プレーヤーの詳細情報
・ソーシャルメディアで発信されている全英関連情報
これらの取り組みを踏まえて「より深く、より直感的なスポーツ観戦」が提供できるように、HokoLens向けアプリを開発したという。今回の取り組みを通して、ITを活用した観戦スタイルが創出する新たな価値を訴求していくとともに、データを3次元でビジュアル化することで、より立体的・多角的な視点で状況把握で臨場感のあるスポーツ観戦ができるようになる。観たいデータをユーザー自身が選択可能とすることで、よりインタラクティブで自由な観戦スタイルを訴求できる。
HoloLensアプリ上で再現・ビジュアル化されるのは以下の内容となる予定。
・ロイヤルバークデールゴルフクラブ 1~18番ホールとクラブハウスの地図(AW3D)
・スコアボード(上位20位までの選手の最新スコア、コースごとのスコア)
・プレーヤー情報(最新スコア、ストローク数)
・ボールの弾道データ
AW3Dは広域性に強みのある衛星画像をベースとしているため、従来の3D地図に比べて作成期間が短縮でき、コスト低減も可能だ。今後、ARをはじめ、資源開発やインフラ整備など、各事業の可能性を広げ、デジタル領域の幅広いノウハウをもとに、巨大化・複雑化するデータを活用したビジネスの拡大を目指すとしている。
●関連リンク
・NTT DATA Technology Foresight 2017 ウェブサイト
・全世界デジタル3D地図提供サービス(AW3D) ウェブサイト
・NTTデータ ウェブサイト