VR体験の生体反応を開発やマーケティングに生かす AOI Pro、「VR ON AIR TEST」プロトタイプを発表

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AOI TYO Holdingsの子会社であるAOI Proは7月26日、VRをビジネス活用するサービスライン「VR Insight(ブイアールインサイト)」の第一弾サービスとして「VR ON AIR TEST」のプロトタイプを発表した。

VR Insightは、今年3月からアルティテュードやBlueMeme、FOVE、ニューロスカイジャパン、アップフロンティア、ブライセンの6社との共同で開発を進めている。

 

AOI Proは50年以上TVCMを中心とした映像制作を行っており、去年から「VR Dream Match Baseball」(関連記事)や「WONDERFUL WORLD – VR Private Tour」(関連記事)などのVRコンテンツ制作にも乗り出している企業だ。

 

VR InsightとはVRによる物事の擬似的体験により、その物事に対し人はどのように感じるのかを、体験中の脳波や体温、心拍数などの生体反応のデータを集積して、解析を行うというシステム。

その第1弾サービスとして発表したVR ON AIR TESTは、体験者にVR空間でTVCMなどの映像を視聴してもらい、リアルタイムで視線や脳波、心電心拍数などの生体反応を取得。体験の前後に行うアンケートのデータと組み合わせ、視聴したものに対する細かい反応や評価を得ることができるというサービスになっている。

 

今回はデモとしてヤマサ醤油のCMを使用。ゾンビを演じる役者が振り返るシーンでは、上の画像のように役者の顔の辺りが赤くなり、多くの人がその瞬間にどこを見ているかがわかるようになっている。これは「FOVE0」(関連記事)の視線トラッキングによって実現している。

その他、脳波や心拍数、体温、握力などのデータを取得することが可能であり、現在サービスの検証段階ということで今後の正式な運用に向けて、生体反応を感知するデバイスの追加も考えられるという。

これらの集積したデータは「VR Insight Cloud」というクラウドサービスで管理できるようになっており、映像では今回のデモのように時間別に視線の集中する場所や、その他の生体反応から解析されたデータの内容をまとめて見る事が可能。こういったデータは次の映像制作やマーケティングにとても役立つものになるとしている。

 

 

また画像のようにクラウドのデータはアンケートから得た体験者のデータを元に様々なフィルターをかけて閲覧ができる他、男女の生体反応を比較したグラフを用意するなど、データをまとめてわかりやすく見られる工夫もなされている。

 

 

生体反応を感知する装置に大掛かりなものを持ち運ぶ必要はなく、写真の様な手に装着する小型のデバイスやヘッドマウントディスプレイ、ノートPCやその他アンケートに使うタブレットなどを用いる。

テスト結果の精度を高めるために、体験者には静かな屋内などの一定の環境でテストを受けてもらう必要があるが、インターネット環境さえ整っていれば様々な場所でテストを行うことが可能だ。

 

AOI Pro体験設計部の吉澤貴幸氏

VR Insightの第1弾サービスであるVR ON AIR TESTは上記ような内容になっているが、提供できるサービスはまだまだあるという。例えば、トレーニングをすると同時に映像を体験させ、そこから得られたデータを次のトレーニングに活かす、といったようなことなどVRによって体験できる様々な事柄に対して活用できると吉澤氏は語っていた。

 
(TEXT by まぶかはっと

 
●関連リンク
AOI Proウェブサイト

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