SIE、中国開発のPS VRソフト18点を展示 上海で開催中の「China Joy」にて
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは7月27日より8月1日にかけて、中国・上海で開催される中国最大級のゲームイベント「China Joy」の出展内容を発表した。
レーティング規制の厳しい中国ではリアリスティックな暴力表現を含んだ中国国外開発タイトルの発売・出展が困難となっている。SIE WWSタイトルでは「ワンダと巨像」「新みんなのGOLF」「KNACK ふたりの英雄と古代兵団」「GRAVITY DAZE 2」が出展されているが、「GOD OF WAR(2018)」「DETROIT: BECOME HUMAN」「アンチャーテッド 古代神の秘宝」といったタイトルは出展されていない。
そのかわり、多くの中国本土で開発されたタイトルが中国未出展のタイトルを補う形となっている。SIEは中国において「China Hero Project」という施策を打ち出しており、中国本土でゲームを開発する企業(スタートアップを含む)を募集し、そこにミドルウェアベンダー、デバッグ会社などが協力してソフトの開発を支援する、というものだ。
その成果もあり、今年は中国本土開発の15タイトルがChina Joyに出展されている。なお、今年のChina Joyにおいて、ワコムとStreamline Studiosが本施策に加わっている。
それとは別にPlayStation VRのタイトルが20タイトル出展されている。日本での開発タイトルは「MONSTER OF THE DEEP: FINAL FANTASY XV」と「V!勇者のくせになまいきだR」の2タイトルのみで、残りの18タイトルはすべて中国本土で開発されている。なお、その中で「China Hero Project」内で開発されているVRタイトルの「除夕(Kill X)」と「行者(The Walker)」が欧米市場でも発売されることを発表した。
「Kill X」 VR Trailer
クリーチャーと戦うホラーアクションの模様。日本語化も予定されている。
さらに、SIEの更なる施策として、中国で人気の高い西遊記をモチーフとした劇場版アニメーション「西遊記之大聖帰来(Monkey King – Hero is Back)」を「Monkey King Project」として日中共同開発をすることを明らかにした。
ゲームプロデュースは日本でもVRタイトル「ダイイング:リボーン」を発売した中国・北京のゲームスタジオ「Oasis Games」が、開発協力には「スーパーボンバーマンR」や「ANUBIS: Zone of The Enders HD」(PS3版のみ)を手掛けた日本のゲームスタジオ「ヘキサドライブ」という座組になっている。現状、中国オリジナルのIPを使ったゲーム化はコンソールではほとんどないため、今後の展開に期待したい。
●関連リンク
・PlayStation 中国(簡体中国語)
・China Hero Project(簡体中国語)
・China Joy 2017告知(簡体中国語)
・ニュースリリース(簡体中国語)
・Kill X(英語・簡体中国語)
・The Walker(簡体中国語)
・4 PS VR Games Confirmed for the West During ChinaJoy(PS Blog US、英語)
・Oasis Games(英語・簡体中国語)
・Monkey King Project採用情報(ヘキサドライブ)