バーチャルドライブや安全体験など「第44回東京モーターショー2015」のVR展示をチェック!
東京ビッグサイトで開催中の「第44回東京モーターショー2015」(一般公開日:10月30日〜11月8日)。見どころはもちろん各自動車メーカーの新車やコンセプトカー、周辺メーカーの最新技術を使ったパーツなどですが、ブースの一部ではVRシステムを使った展示もチラホラ見かけます。
振動するシートと連動するジヤトコ
まずは自動車用変速機(AT・CVT)の専門メーカー、ジヤトコ。Oculus Riftを使った「CVTバーチャルドライビング」コーナーが用意されています。
このコーナーではOculus Riftに映し出される映像に合わせてシートも振動。CVTの滑らかさなどが体験できるようになっています。システムの担当者によると、こういったイベントでは製品の展示だけで実際に体験してもらうことが難しく、Oculus Riftを別の展示会で観たときに「これだ!」と導入したとのこと。
実際に体験してみると、CVTの変速具合がシートから伝わってきて、実車感覚が味わえます。
Gear VRでテスト走行を体験
パワーステアリングメーカーのジェイテクトは、VRシステムで自社テストコース(伊賀試験場)を走行するデモが楽しめます。
使用している機材はサムスンとOculusの協業で生まれた「Gear VR Innovator Edition for S6」。装着しているスマホは「Galaxy S6 Edge」ですね。視聴できるコンテンツは、テスト走行のほか、試験場をそらから俯瞰でみたりとバリエーションも豊富。同社が実際にどんな試験をしているのかがよくわかります。
大型バスの車内をイメージした三菱ふそう
トラックメーカーの三菱ふそうは、ブース内に大型バスの車内をイメージしたコーナーを設置。大型バスのリクライニングシートが体験できると共に、Oculus Riftを使って、同社の観光バス「エアロクィーン」の安全技術を体感できるとのこと。
残念ながら筆者が訪れたときは時間外でデモが行なわれていなかったため、体験できず詳しい内容はわからずじまい。
一般公開日も同じく時間制になるとのことなので、もし訪れる機会があれば、時間をチェックしてからいったほうがいいかも。
簡易HMDがもらえるVICS
渋滞情報などを収集してリアルタイムでカーナビなどに配信するVICSがブースで展示しているのは、紙製の簡易VRスコープを使ったシステム。実際にドライブをしている感覚で、VICSがどのように情報を収集し、活用しているのかが分かるようになっています。
VRスコープの中にセットされているのはiPhone6でオリジナルアプリを使って、コンテンツを再生しているとのこと。
ちなみに、VICSバーチャル体験後にアンケートに答えると、VRスコープがもらえます。ブースで使用しているのと若干違いますが、もしまだVR用アイテムを持っていないなら要チェックです。
以上が第44回東京モーターショー2015で見かけたVRシステムです。こういった展示会では実車を動かしてのデモンストレーションが難しいですが、VRシステムを使えば、それに近い感覚を体験できるのが◎。今後も様々な分野に浸透していきそうですね。
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(文/中山智)
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