お値段5万9800円! 日本発売も決定した「GPD Pocket ファンミーティング」【ガジェットフリマ】
去る8月12日にPANORAが新橋・ツクモデジタル.ライフ館にて開催した「ガジェットフリマ 2017夏 with メイカーズフリマ出張版」では、今話題のポケットサイズPC「GPD Pocket」のファンミーティング、その名も「日本初!? GPD Pocketファンミーティング」が開催された。
パネラーは、リンクスインターナショナル広報の阪口貴紀氏。
「MobileHackerz」などでおなじみのMIRO氏。
そして急遽飛び入りで参加した通りすがりのTさん(仮名)。飛び入りの割にマインドマップに話す内容をまとめていた、と言ってましたが……。本人の希望により画像の一部を修正させていただいております。ご了承ください。
ちなみに、MIRO氏は今回のイベント直前にGPD Pocketを公園に置き忘れて紛失しまうという悲しい事故があり、買い直すために今回のガジェットフリマに出展。Oculus Rift CV1を含む多くのガジェットを売り払って再購入の資金にした、というエピソードもあるくらいのGPD Pocketにゾッコン、なエピソードも見せてくれた。
ちなみに観客にも所有者は多く、来場者の5分の1ほどが持っていた印象だ。その様子を見て、司会の弊誌編集長・広田は「日本で2500万人くらいの人が持っている。つまり、5人に一人は所有者、ってくらいの大人気ガジェットだ」とコメント。ちなみに、PlayStation 4が今500万台ということで、それの10倍も売れてるってのは凄い!(ツッコミは発言者の広田にお願いします)
それはさておいて、まずビッグニュースが発表された。それは……リンクスインターナショナルが正規輸入したGPD Pocketの販売がTSUKUMOで決定! お値段は5万9800円(税別・ポイント1%還元)で、発売予定は9月。もちろん、日本版では正規のサポートが受けられるのもポイントだ。
ちなみにGPD Pocketの仕様はこうなっている。
CPU:Intel Atom x7-Z8750
RAM:8GB
ストレージ:eMMC 128GB
ディスプレイ:7インチ1920×1200マルチタッチディスプレイ(Retinaと同等の高精細)
ネットワーク:IEEE 802.11a/ac/b/g/n、BlueTooth 4.1
インターフェイス:USB 3.0 Type-C×1(PD共有)、USB 3.0×1、Micro HDMI×1
重量:480g
サイズ:180×106×18.5mm
バッテリー:約12時間
クラウドファンディングサイト「IndieGoGo」で約320万ドルを集めた人気商品。
WindowsだけでなくUbuntuも動作する。
キーボードはレイアウトに慣れが必要ではあるが、打ちやすいものに仕上がっている。このあたりの話はまた後程。
阪口氏による、交換用トラックポイントの評価レポート。フルサイズの物を買うと筐体を閉じたときに画面に押し付けられてスリープが効かないこともあるので、ロープロファイルのものを買いましょう。
「GPD Pocketの前にどんなUMPCを使ってきたのか?」という質問には阪口さんが「VAIO Type-P」、MIROさんが「HP 100LX」「FMR-CARD」「Palm Top PC 110(ウルトラマンPC)」などかなりレトロなもの、Tさん(仮名)は「Palm Top PC 110」が欲しかったものの、高くて買えない(当時小学生)だったので、モバイルガジェットにハマったという。
MIRO氏のGPD Pocketの推しポイントは、これ一台で済むので会議室なども手ぶらで行けること。ちなみに会議中などでメモなどを取るときに「GPD WinだとニンテンドーDSで遊んでるようにしか見えないけど、GPD Pocketならちゃんと仕事しているように見える(一同爆笑)」という至極まっとうなご意見。Office、Photoshop、Visual StudioなどなどPCのソフトがちゃんと動くのも利点の一つとも。軽めの2Dゲームも動くのでSteamを入れるのもアリ?
T氏は大きいバッグを持って行かなくても作業ができる、というのもポイントに。スマホとBluetoothキーボードでは処理が入力に追い付かない、ということもあり、完全なPCの良さを改めてアピール。ただし、バッグが小さくなれば小さくなるほど存在自体を忘れやすくなってしまうのも難点!? なくした人がその場にいましたし……。
「カスタマイズはしてますか」という質問にはそれほど大きなカスタマイズはしていないというMIRO氏。Bluetoothを生かすとスリープ復帰直後に挙動が怪しくなるのでそれは外しているということ。ドライバの改良で修正されるといいですね。
キーボードの配列に関しては「慣れた方が早い」という結論に!? キーボードは開発や執筆など目的によって使用するキーの傾向が異なるのでカスタマイズの傾向も変わるようだ。
パネラーだけじゃなくて、来場者からの質問も鋭いものがあり、「(キートップのフォントがダサいので)印刷されていないキートップの発売予定はないですか?」というコアすぎる話も飛び交った今回のトークセッション、これでGPD Pocketのユーザーの輪が広がることに期待したい。
ちなみに筆者と編集長・広田は某K社のポータブルなブック的なPCを持ってたりするのでやはり買わなきゃだめかしら、という話になりつつあります(笑)。
(TEXT by Shogo Iwai)
*お詫びと訂正:初出時、RAMが8MBになっておりましたが、正しくは8GBでした。訂正してお詫び申し上げます(2017年8月23日9時20分)
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