【ミクさん10周年おめでとう企画】マジカルミライ2017に見たミクさんとアゴアニキ、おどPの涙
千秋楽ライブのアンコール、電子の歌姫『初音ミク』の美しい涙と初となる泣き声で幕を閉じた『マジカルミライ 2017』。9月1~3日に千葉・幕張メッセで、その創作文化に関する企画展とライブの併催という大型イベントとして開催されました。今年は千葉県とのコラボレーションもあったりと国民的なイベントに。
開催5回目を迎えた本イベントは、『初音ミク』の10周年も兼ねていることもあり会場全体がお祝いムード一色! 日本国内のみならず世界中からクリプトン社のボーカロイドシリーズファン3万人が集結し、このビッグウェイブを楽しみました。
彼らにとって、憧れのクリエイターたちと会えるということもマジミラの魅力のひとつ。ボカロPや絵師たちがライブペインティングやDJ 、トークショーなどステージに上がり、場内で直接触れ合う機会が持てます。今回は千秋楽ライブ終了後の人気ボカロP、アゴアニキさんとぼーかりおどPさんを捕まえて、この10年とVRについてお話を伺ってきました。
あれはヤバかった! あんなん泣くわ。
──今日のマジカルミライはいかがでしたか?
アゴアニキ:感想としては全てがパワーアップしてましたね! 映像も、演出も、お客さんも……ミクのおしゃべりも!
──そうですね! ラストの涙声、人間かと思いました。
アゴアニキ:あれはヤバかった! あんなん泣くわ。
──泣かせにきてます!
アゴアニキ:泣いたけどな!
ぼーかりおどP(以下おどP):泣いた泣いた。あれは泣いた。ずるい!(笑)
──ミクさんが泣いてくれる演出は今日の千秋楽だけだったようですね!
おどP:実は昨日の昼公演も観たんですけど、最後の泣く所は無かったので本当に驚きました。
──貴重なシーンを目撃できました。そしてここにいる全員涙したと。(笑)おふたりは、この10年はどう感じられました?
アゴアニキ:気の利いたこというと、ミクも俺らも、この10年でずい分成長したなあと。
──歴史を感じるコメントです。
アゴアニキ:『ダブルラリアット』を今回みたいに客席の中から見たのは多分初めてじゃないかなあ?
──ペンライト、振り回されていましたね? (笑)
アゴアニキ:後ろの席の方が「ダブルラリアット」がかかった瞬間、肩を叩いてくれて貸してくれました。1回やってみたかったんですよ、腕をグルグル回すやつ。実際やってみたら結構しんどくて、皆すげえなと。(笑)
──ダブラリで客席のボルテージもすごかったです!
アゴアニキ:ステージももちろん良かったですけど。客席の皆も色々探り探りだった最初の頃のミクライブよりもずっと成長していて。「ああ、俺も頑張らなくちゃな」って気持ちになれましたね。あと色んなモデリングが見れたのも良かったなあ。色々歴史を感じれたし集大成って感じがして。
──10年が詰まっていました。それでは、これからのミクさんはどう変化していくと思われますか?
おどP:これ以上、進化する何かがあるのかってくらいですね、もはや。うーん、あとはもうしゃべらせるとかになっちゃう?
アゴアニキ:それはトークロイド。(笑)
VRめっちゃ興味あります!お金さえあればVR機器買いたいくらい
──そおいえば、アゴアニキさん、先日VR ZONEに行かれたとか。ご興味あったりするんですか?
アゴアニキ:VRめっちゃ興味あります! お金さえあればVR機器買いたいくらい。
──おお! では今度、VRゲームのレビューとかいかがですか?
アゴアニキ:おー、やりたい。やりますよ!喜んでやりますよ!
──おどPさんはVRは?
おどP:興味あるんですけど ……まだ手は出してないですね。
アゴアニキ:俺は本気で欲しいんですよ。CD売れて、お金に余裕ができたら買おうかと!
──まずCDが売れることですね。(笑)
アゴアニキ:まだ10万くらいするじゃないですか。やっぱりそれくらいじゃないとダメですよね?
──そうですね。やっぱり没入感で考えると……。
アゴアニキ:ぶっちゃけアレですが、俺はVRエロに本気で期待しているんですよ!
あの舞台に一瞬でも立てたんだなって
──ちょ、お話をミクさんに戻します!(笑) おどPさんの今日のご感想は?
おどP:まず、冒頭で今までのライブの映像が流れてくるのを見て「ああ、なんだかんだ10年経ったんだな」って。そして、2013年のマジカルミライでも流れたんだな、あの舞台に一瞬でも立てたんだなって思うと、その時点でちょっとうるっときましたね……。
──おふたりとも、初期から活躍されてるボカロPですしね。この文化の礎を築いてこられました。
おどP:ライブの感想で言うと、映像のクリアさが本当にすごかったのと、メンバー紹介の演出が楽しかった。あと上部のモニターの演出も良かったと思います。桜が舞ったり、歌詞が出たり。
アゴアニキ:あれ、よかった。特に歌詞がかなりの曲でがっつり表示されてて、良く知ってる曲でも歌詞が視覚に入ってくるとさらに感情移入できるというか。ぐっときましたね!
──そおいえば先日、元SEGAの内海さんのインタビューさせていただいたのですが、そこでマジミラ2013『1/6 -out of the gravity-』の話題が出たんですよ。
おどP:え? 『ミクの日 大感謝祭』の時のミクさんフレームずれてた問題じゃなくて?
ニコニコ動画『1/6 -out of the gravity-』
──あ、いえ…… ちょっと……実はそこの部分をカットさせていただきまして。
おどP:ちょ!(笑) カットするよりどんな形でも載せてくださいよ。というかなんのお話ですか?
──えーっと……えっとおどPさんをご配慮するという……。
おどP&アゴアニキ:配慮いらないから!(笑)
──1号さんがジョーク交えて『マジミラ2013』で予算が足りないということもあって、アンコールにゲームで使用された楽曲の「1/6」が抜擢された、と。まあ抜擢されることがすごいことなのですが。
アゴアニキ:おどP、そんなちっちゃいことで傷つかんわ!(笑)
おどP:全然、大丈夫!
──よかった〜! ただ、古参のファンの皆さんはそのセトリを喜んで「1号さん、やっぱりわかってる!」と。それで1号さんニヤリいうのがオチです。(笑)
おどP:このインタビューで、ぜひ入れてください(笑)
──こちらで入れさせていただきます! ちなみに『1/6』は私も大好きな曲なので嬉しいです。それでは、そろそろ〆の言葉をお願いします。
アゴアニキ:とりあえず俺らふたりは、またちゃんとココで歌われるような新曲をつくるってことですね!
おどP:そうですね。「まだ生きてますよ」という所も含めて新曲を作って。(笑)いい曲を出していかないと。
アゴアニキ:そこからプッシュしよう。そうそう、たまに流れてくるアゴアニキ死亡説が消えるぐらいにかっこいい新曲作って……それがミクに対する恩返しです。(キリッ)
──ミクさんへの恩返しって素敵ですね。『マジカルミライ2018』も発表になりましたし。
おどP:アゴアニキ、かっこいいいな(笑)
アゴアニキ:そうして自分にドンドンプレッシャーをかけて行かないと!
──素敵!(笑)
アゴアニキ:実は新曲『おかえりロンリー』をアップしてまして。今日、あげてきてるんでめちゃくちゃ強気なんですよ(笑)
──それは是非ともチェックさせていただきます!
アゴアニキ:ぜひリンク貼っておいてください(笑)
おどP:僕もミク生誕祭には間に合わなかったですが12月の「ぼーかりおどP10周年」には新曲間に合わせたいです!
──おどPさんも10周年なんてすごいです。それではおふたりの今後のご活躍をお祈りしております。今日はありがとうございました!
アゴアニキさん、おどPさん、携わる全ての皆さま、そしてミクさんに心からの感謝とおめでとうを(Text by Yukina Matsuzaki)
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