【連載】集英社 ジャンプVRが行く! 特攻野郎 VRチーム‼︎ PANORAイベントレポート編
【ジャンプVRおじさん タケダのVRコラム】
最近、「“キラーコンテンツ”って何だろう?」と、考えるときがあります。
ファミコン(たとえが古いね)における「DRAGON QUEST」、PSにおける「FAINAL FANTASY」、そしてDSにおける「逆転裁判 蘇る逆転」(や、これは完全に武田の主観ですが)。
プレイしてみたいソフトがあるからこそ、再生装置のハードも売れる。これがいわゆる“キラーコンテンツ”なんでしょうが、翻ってVRに目を向けてみると、そういった“キラーコンテンツ”があるのか? こと“コンテンツ”ということに限って言えば、面白いものはいっぱいあるんです。でも“キラー”と呼べるまでにはなっていない。それらが“キラー”になるためには、やはりハード側の手軽さも抜きには語れないのでしょう。いくら面白いソフトがあっても、それを遊ぶためのHMDが8万円前後してしまうと、おいそれと手が出しにくい。しかも加えて15万円以上する専用ゲーミングPCも必要だったり。
先のゲームにおける“キラーコンテンツ”は、ハードもお手頃な値段ではありました。だからヒットしたし、売れたわけですね。これはいまさら武田がここで言うまでもなく、さんざん言われていることではあるんですが。
そんな手あかのついた話を、なぜまたほざいているのかというと、先日マイクロソフトさんにお邪魔して、「マイクロソフトMR(以下MSMR)」を体験してきたからなんです。どんなラインナップがいつ出てくるのかはこれからなのですが、何となく、VRの普及はこのマシンから始まるかも、と思ったからなのでした。
先に述べた“キラーコンテンツ”は「ゲーム」に関してのことでしたが、この「MSMR」は、体験そのものが“キラーコンテンツ”と申しましょうか。どんなコンテンツが遊べるのか、というより、MSMRをかぶって行うすべてのことが、あたらしいライフスタイルの提案になりえるなぁ、と思ったからなんです。
「MSMR」のHMDをかぶったら、ゲームをするもよし、エクセルを開いて仕事するもよし、くたびれたら大画面で映画を見るもよし、もちろん観光名所を散策することだってできます。(や!これってMikulusじゃないか!、GOROmanさんすげぇ!)
かねてより、「VRはゲーム機ではなく、ゲームもできる新しいデバイスだ」と思っていた
タケダとしては、かなりその考え方に近いものを感じたのでした。
結局のところ、VRを普及させるための“キラーコンテンツ”は(VRはゲーム機ではない、という前提に立ってのことですが)、ゲームそのものではなく、どんなライフスタイルを提案できるか、なんじゃないかと思った次第です。しかもまだちょっとお高めとはいえ、4万円台で手に入るなら、お得なんじゃないですかね?いや、これ決してステマではありませんよ。
あ、参考までに、「MSMR」も当然ながらHMDとは別にPCは必要になりますが、通常のノートPCでも作動します(といっても限度があって、武田のノートPCは「それはちょっと…」と言われてしまいましたが)
タケダとしては、しばらく、MSMRを注視していこうと思っています。
【マツモトのイベントミニレポート】
まいったね。マンガと全く関係ない(タケダの)原稿が送られてきちゃったよ。仕方ないので、ここは不肖マツモトが両イベントを、ちょっとだけレポートしよう。
●ガジェトフリマ
マンガにもある通りフリマである。ファミコンのハードやソフト、ポケコン(ポケットコンピュータ。マイコンとも言う)などが、所狭しと並べられていた。気分はジャンク屋街散策。初代ファミコンなんて出力がRF端子しかないので、現代のテレビでは改造無しでは見られないはずなのに。しかしステージでのイベントが「すがやみつる×GOROman」対談など、なかなか豪華で飽きさせないところはさすがだった(PANORAさん、よいしょっと!)。
ちなみにマツモトは設営準備時、カッターで指を切ってしまった。長時間、血が止まらず、指をくわえながら接客していたのは秘密だ。それでもかなりがんばって接客したのだ。これが本当の出血大サービス。
●Tokyo VR Meetup
うって変わって、こちらは展示オンリー(普段は講演中心だそうな)。参加企業(団体)は11となかなかの規模(PANORAさん、よいしょっと! これだけゴマをすっていれば、しばらく連載も続くだろう)。開始時間も遅いので来場者は、落ち着いて体験できたと思う。マンガでも取り上げられているが、マツモトのオススメは「BE THE HERO」だね。このシステムがもっと発展したら素晴らしいと思う。タケダは謎の外国人ペーターとすっかり意気投合しちまってた。やはり新しい物にはエバンジェリストが重要だね。ありがたい。
ちなみに両会場の写真に、マツモトが映り込んでいるので探してみよう。
レポートは以上。ちなみにマンガにある通り、次回からは取材やインタビューを中心にお届けする予定。「○○を取材してほしい」や「□□さんの話が聞きたい」などのリクエストがあったら、PANORAの公式ツイッター(@panoravr )まで、もしくはこちらのメアド宛([email protected])で頼む! 海外までは行けません。もうワールドツアーでスッカラカンなの。これからも手弁当でやっている「特攻野郎VRチーム」をよろしくお願いします。